兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。

NHK「世界から見た福島原発事故」は必見の内容でした。

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

NHK「世界から見た福島原発事故」は必見の内容でした。

昨晩のNHKスペシャルです。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0429.html

主にアメリカとスイスの3.11後の対応をまとめていました。
基本的にはアメリカは今後も推進の方向、
スイスは中止の方向で動いています。

とはいえ、推進派のアメリカでも公開議論の中で
「テロが起きたらどうなるのか」といった、本当の意味での
ストレステストに関する話が盛んにされていました。
日本のように、テロやミサイル攻撃に対する話が全く出てこない
原発危機対策になんの意味があるのか?前からずっと思っていましたが
改めて「やっぱりそうやんな!」と思わされました。

スイスに関しては現状で40%ほど原発に頼っている国で事故までは
増やしていくつもりだったようです。しかし、事故の前から原発に対する
危機管理に対する思想は日本とは全く別物であったということがよく分かりました。

まず、日本の危機管理マニュアルには
「全電源喪失というのはまずおこらない」と名言がされていました。
考えただけでも腹が立つと同時に知性と、危機察知能力の欠如を感じます

反面スイスでは、日本よりはるかに自然災害が少ないにも関わらず、
4重にも5重にも対策がなされていました。予備の予備の予備の予備の予備まで
用意されていました。

しかも、原発の制御室と同じようなフライトシミュレーターのような部屋が用意され、
シミュレーションで不測の事態が起こった時の対応への訓練まで行われていました。

さらには最終手段でベントを開けたあとも放射能を含んだ排気を一旦薬品に通すことで
害を1/1000にする装置もありましたし、最終手段の人手で動かせる発電機や放射能の
中で作業するための防護服が整然と格納されたシェルターまでありました。

すぐ横を川が流れているのですが、その川の水がなくなった時のことも考え、他の川から
地中トンネルを掘ってつなげる計画まであるそうです。

要するに「絶対的な安全などない。1万に1回の不測事態にすら対応できるよう備えておく」
というのが基本概念としてあると言っていました。

また、彼らは原発の安全性に関する新たなテクノロジーができれば、すべて取り入れていく
ということも強調していました。彼らは80年代くらいから東京電力の危機管理の甘さをさんざん
指摘していたそうですが、耳を貸さなかったそうです。東電は自業自得ですが、規制する側の
官僚も普段はしょうもない規制ばかりは熱心なのに肝心な規制に関しては全く用をなさなかった
ということです。

スイスは永世中立国で若者の徴兵もある国です。一般国民も常に危機管理意識の高い国民性
であるというのも聴いたことがあります。あれくらいの自然災害の国、そしてあのレベルの危機管理が
なされているのであれば原発もありかなと多少は思います。

しかし、保安院ももちろんですが、尖閣諸島に漁船が来ただけでオタオタしている政府に原発が
テロにあったときの対応ができるとは100%思えません。よって現状の日本の状態では賛成という
気持ちにはなれません。

しかし、そんなスイスですら中止を表明したわけです。彼らの試算ではこれから出てくる安全対策を
どんどん進めていくと、原発のコストはどんどん高くなっていくとのこと。逆に自然エネルギーは
量産効果でどんどんさがっていくとのこと。2020年か30年ころにはこの価格は逆転するとの試算でした。

全くそのとおりだと思いました。今の日本の試算は事故が起こっても対策にかかる費用がかなり
甘めに計算されているとしか思えません。

いまのところこの番組、再放送の時間は書いてませんが、NHKのオンデマンド配信などを使えば
みることができるかと思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいと思う内容でした。
スポンサーサイト
別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

ものづくりの大元をたどっていくと・・・

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

ものづくりの大元をたどっていくと・・・

今日は久々にエコ村で地鎮祭を含む4件打合せでした!
達成感抜群です。

今日の題目は「ものづくりの大元をたどっていくと・・・」
としましたが、これを書こうと思ったのはつい先日アメリカの
建材を扱う会社の社長さんと話をしたことに始まります。

この社長はアメリカの建材で自ら優れているとおもわれるものを
輸入販売されているのですが、彼曰く「アメリカでも高性能サッシを
つくる機械なんかは結局ドイツから来ていることが多いんです」
とか
「ものづくり全般においていえるんですが、名前とかを見ていると
現在はアメリカ人でももともドイツ系の移民であることが非常に
多いんです。」とのこと。

昨日のブログでも書きましたが、車を作る技術に関してはドイツは
今でも世界一ではないかと思います。ちょっと方向性は違うかも
しれませんが、日本もそれに匹敵すると思います。

東日本大震災でサプライ・チェーンと呼ばれる部品業界の大半が
日本にあったことも有名になりました。

いま話題のアップル社の製品も中を開けると日本製の部品が
大量に使われているとのこと。

日本はアイフォンのように応用をきかせたりすることは苦手かも
しれませんが、細かく地道な技術力に関しては世界一でしょう。

電化製品に関していえば、日進月歩かつ組み合わせによるところも
大きいと思います。しかし、自動車に関して言えば、機械部品が多い上
部品数も半端無く多いので簡単に真似できるものではありません。

また、乗り心地や運転の楽しさといった感性のぶぶんに訴える
非常に高度な蓄積を要求される部分も多々あります。

そういう意味で、ものづくりの技術力を図る指標として、その国の作る
車のレベルを見るということはかなりいい見方なのではにかと思っています。

日本人もドイツ人も他の国々に対して徹底的に緻密で細かいという国民性
というか文化のようなものがあります。これらのことを総合的に考えると
ものづくりの大元をたどっていくと日本とドイツにぶちあたるのではないかと
考えるわけです。
別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

雨漏れ、熱漏れ、金(かね)漏れ

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

雨漏れ、熱漏れ、金(かね)漏れ

昨日のブログは反響が大きかったので、引き続き住宅メーカーがらみのお話です。
住宅業界には瑕疵担保責任というのがあります。
瑕疵というのは「当然あるべき性能」のことでこれを当初10年間は
無償で治す義務を追っているということです。

この瑕疵に該当するのが、大きく分けると雨漏りと構造の欠陥です。
これがあることから、住宅メーカーはこの2つに関しては各メーカーかなり
力を入れていると思います。

しかし・・・、その反面全くといっていいほど進んでいないのが断熱です。
特に鉄骨系のメーカーの断熱はひどく、外からサーモグラフィーで写真を
撮ったら、鉄骨部分から強烈に熱が漏っているのですぐに分かります。
もっとひどい場合、北側外壁の痛み具合で、鉄骨部分だけが違う色に
なっているので目視でもわかる場合があるくらいです。

一般の人にとってはあまり意識がないと思いますが、雨が漏っても
すぐに修繕し、構造等が傷んでいなければお金が減ることはありません。

また、構造は生涯に自分の地域で一度くるかこないかの巨大地震でも
来ない限り、お金の差となって現れることはありません。
(しかし、その時のことも考えて、当社では最高等級にしていますが)

しかし、断熱が弱いということはいくらでも熱が漏れるということであり、
これはイコールその熱を作るのに必要なお金が漏れていることとイコール
なわけです。

夏は熱が漏れるのではなく、日射遮蔽が下手な家の場合、必要以上に
外の熱が中に漏れて入ってくるわけです。その結果、強めに冷房を
働かせる必要が生じ、結局これもお金が漏れることにつながります。

雨漏りや構造の欠陥による被害はそれが起こったときにはっきりと
目指できます。またそういった写真や動画が、ネット、テレビ、もしくは
現実でも目にすることが多いので一般の人のイメージにも強く焼き付いています。
その上、業者もこれらの不具合が起こると逃げにくいという事実もあります。

しかし、お金だけならいざしらず、本当に断熱性が悪い家では命まで
落とします。実際家の断熱性の不足で亡くなられている方は年間14000人と
いう推計があるくらいですから・・・。

にも関わらず、国には最低基準がありませんし、全ての業者が良識に則って
こういうことにはなりませんでした。見えるところや、業者の責任が問われやすい
ところだけが過剰なまでに強化し、その反対である断熱のような分野は抜かれる
ことが多い・・・。

日本車とドイツ車の違いにも似ているような気がします。


別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

大半の住宅メーカーの断熱性は驚くほど低い。

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

大半の住宅メーカーの断熱性は驚くほど低い。

今日は高校時代の同級生であるM君宅の契約を行いました。
また一人加古川に根を下ろす友人が増えました。いいことです。

最近、住宅メーカーの断熱仕様を目にする機会が重なり感じたのが
大半の大手住宅メーカーの断熱性が驚くほど低いということです。

正直、私がメーカーに勤めていたころ(13年前)からほんの少ししか
進歩していない印象です。(ただし、一条工務店と、スウェーデンハウスは
除きます。この2社の断熱性は飛び抜けています)

型式認定というものでとりあえずは次世代省エネの認定は取っていますが、
ほとんどのメーカーが35坪以下といったようなQ値的に不利に出るような
建物で個別に計算したら余裕で2.7を下回りそうです。

中には外壁の断熱材が10kのグラスウール(高性能ではない)80mm
といったメーカーまで存在します・・・。しかも超一流メーカーです。

なぜこんなことが続いているのか?
それは簡単なことで図体が大きいが故に工場のラインを簡単に変える
ことができないからです。躯体性能が悪いのはわかっている。でも
簡単には変えられない。しかし省エネ化は進めなければならない。

どうしよう・・・??

そこで解決策としてでてくるのが太陽光発電や、エネファーム、蓄電池等の
設備に頼ったスマートハウスです。

前にも同じようなことを書いた気がしますが、こんな理由から出てきたスマートハウスの
いったいどこがスマートなんでしょう。

例えるなら寒い冬に半袖短パンでカイロを大量に持ち歩くようなものです。
しかもそのカイロはマイコン制御になっている・・・。
お金はかかるし、暖かいのか寒いのかよくわからんし、何より常識で考えれば
ありえない行動です。もしまちなかでそんなことをしている人がいたら
頭がおかしいとしか考えられないはずです。

そんな頭のおかしいことを平然とやっているのが外皮性能を向上させる前に
設備に走っているスマートハウスです。まずは外皮性能を向上させれば
費用対効果も高く、余計な設備に数百万も使わせる必要はなくなります。

あと数年は設備でごまかすこの方式が通用するかもしれませんが、基準が
高くなり、世間の要望水準も高くなってくるとどこかの時点でメーカーも
改革しなければならない時期が来ます。

個人的には5年以内にそういう時期が来るのではないかと予想しています。



別窓 | [日記] | コメント:1 | トラックバック:0
∧top | under∨

建築知識5月号P104~107に掲載されました。

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

建築知識5月号P104~107に掲載されました。

上海特集に気を取られて、渡航中(4/20)に発売になった建築知識5月号を
紹介するのをすっかり忘れていました・・・。
34291205.jpg


4月号では30ページも書いたんですが、顔写真ひとつ乗らなかったので知人のみぞ
知る感じだったんですが、5月号は「住宅トレンド2012 建築主の琴線に触れる高品質で経済的な家」
と題して写真入りで4ページも特集して下さいました。建築知識さんに感謝感謝です。

私の内容はさておきとして、今月号、木構造実践講座という題名です。
私も在来木造で大空間、吹抜、南面大開口等構造的には難しい住宅ばかりを
やっているんですが、同時に全棟、耐震等級3(最高レベル)も実現しています。

それを実現するには毎回数箇所はその物件特有の設計上の工夫が必要になってくるんですが
それらが、実際にあった物件をベースに漫画形式で詳しく解説されています。
読んでいてホントに「そうそう!」と声が出そうになった箇所がいくつもあります。

これを読んで改めて思うのは、木造2階建てでも許容応力度計算なしで構造
計算しながら、「絶対安全」という自信を持つことは不可能であるということです。
実務者の方はもちろんのこと、一般の方でもよみものとして面白いと思います。
是非購入して読んでいただければと思います。
別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:1
∧top | under∨

小さくても大企業病な日本と、小回りが効く巨人中国

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

小さくても大企業病な日本と、小回りが効く巨人中国

今日は船井総研さんでセミナーを行って来ました。西は九州、東は名古屋からと
たくさんの工務店さんに来ていただきました。

今日の内容は上海特集の最終回です。

今回のツアーでは上海から西に車で1.5時間ほどの「フンコ」という
これから開発が本格化する町にいきました。その間のほとんどの場所は
原っぱみたいな感じですが、両都市はやはり街です。

これは都市計画の旨さだと思います。ドイツでもそうですが、ポツンと
一軒だけ建てるようなことができるだけおこらないようにしています。
そうすることで、一軒のためだけにインフラを引っ張るロスや、老後の
ケア、過疎化問題、公共交通機関問題の大半を一気に解決しているわけです。

自家用車に乗らせないようにするための一番の方法は家から徒歩5分以内に
公共交通機関の駅等があり、それが10分に1本程度の頻度で来るように
することです。これを手っ取り早く実現するのが、集まって住むしかもある一定数
以上という条件がつきます。これが実現できているのが東京や、大阪のような
街ですが、活気もあり、便利でもあります。反面、高密度になりすぎた故の
短所も出てきています。ドイツにおいてはこのあたりの密度感のバランス、
そして緑の入っている割合が絶妙なのでどこに行っても都会過ぎず、過疎にも
なっていない感じをバランスの良さを感じることができました。

話がそれましたが、中国で働く日本人と話していて思うことは、中国政府の舵取りの
早さです。共産党の一党独裁で選挙もないことから、当たり前といえば当たり前かも
しれません。しかし、国土も広い上人口は10倍の国です。上述した都市計画に
おいては、そもそも土地はすべて国有地であることから日本のように地権者との交渉に
時間がかかることはありません。とはいえ、都市計画だけに限ったことではないようです。

例えばリーマンショックの直後、すぐに迅速な経済対策を打つというのもその一例です。
良いと思うこと、改善すべきことがあればものすごいスピードで実行していくそうです。
これは今の日本に最も足りないところです。民間企業でここ30年くらいの日本政府の
ようなことをしていたら、まず間違いなく倒産していることでしょう。

これは長所ですが、逆にいうと悪い点もあるようです。例えば中国では政府に反抗するような
行為とみなされれば即死刑だそうです。こういうところは日本のほうがはるかに優れています。

ただ、こういった人権の部分は守りながらも、早く決めて実行するということに関しては両立
できると思います。今の日本は少数意見を重視するあまり多数決の原理が忘れ去られた感が
あります。このことの致命的欠陥がわかっているからこそ、橋下市長は「決定できる政治」というのを
最重要課題として宣言するんだと思います。

企業においても、グーグルを筆頭に伸びている会社というのは大きくともどんどん変わっていける
やわらかさを兼ね備えています。逆に地場の中企業でも社内の様々なしがらみから大企業病に
陥っている会社がたくさんあります。

設計事務所を見に行ったわけですが、日中両国の制度を知る人達と話をする中でこんなことを
強く感じさせられました。


別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

上海ツアー報告(2)

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

上海ツアー報告(2)
今日は設計事務所編といきたいと思います。
そもそも中国に日本の若手建築家が進出して大活躍していることを
世に知らしめたのは情熱大陸に出られた迫慶一郎さんです。

もちろんそれより前から、安藤忠雄さんを始めとする巨匠建築家は
海外のあらゆるところに進出していましたが、若手建築家が進出して
大規模プロジェクトを受注している実態は業界でもそれほど知られていなかった
ように思います。

私は今現在37歳になったばかりですが、今回の視察ツアーで
38歳の東さん(HMA)35歳の五十嵐さん(スタジオアット)さんと
特によく話をしました。

私とほぼ同世代ですが、東さんにいたっては既に所員数50名にも
なり、2万平米以上のプロジェクトが10以上も同時に進行している
という状態でした。

私は以前兵庫県では最大の設計事務所に努めていましたが、それでも
ほとんどが2000㎡から10000㎡であったように思います。

日本で2万㎡以上の物件となると設計事務所であれば、超大手
ゼネコンであれば大手でないともはや取ることはできないと思います。
それをたった38歳にしてこの状況!今の中国の勢いを感じさせられます。
おそらく30年前の日本がこんな感じだったのではないかと思います。

しかし、時代背景が仮に30年前の日本と同様であったとしても
そもそも人口が10倍違います。そう考えると、今の日本の100倍くらい
建設ラッシュであるといっても過言ではないのかと思います。

しかしながら、上海は既に大規模建築は飽和状態に近づいているようです。
とはいえ、内陸部ではこれから開発が進む町もたくさんあるようです。
大きい建物に魅せられた建築家は、時代の流れと共に勢いのある土地に
移っていかなければ仕事を続けることができません。これは彼らが負った
運命みたいなものです。

彼らと話をすると、内陸部はもちろんのことすでに、ベトナムのようにこれから
経済が発展する地域に注目を注いでいるようです。

しかし、東さんの建築ではなくビジネスとしてのプレゼンを見せて頂きましたが
さすがでした・・・。東さんは大規模商業建築では超有名どころであるプランテック
の出です。プランテックの大江さんといえば、数ある建築家の中でもビジネスに強い
建築家として有名です。さすがにそのお弟子さんだけあって、プレゼンも一般的な
建築家のプレゼントは大分異なるものでした。

大企業に務める方であれば、日経新聞を読み、ビジネス書を読み漁るのは
当たり前かと思います。しかし、設計事務所に務める人でその習慣が
ある人は少ないと思います。

プレゼンの最中にSWOT分析がすらすら出てくるのを見ると、
やっぱりプランテックの出の方なんだと実感させられました。

しかし・・・。迫さんも凄いですが、単身で外国に乗り込み、技術を磨き
会社を立ち上げ大きな仕事を成し遂げる・・・。そのバイタリティーが並大抵
のものではないことは同業の人間として痛いほど分かります。

はっきりいって一人一人が「情熱大陸」です。
これは会って話せば分かります。35歳の五十嵐さんでも日本の一般的な
35歳の方が持つオーラとは違うレベルのものを持っています。

私も負けてはいられません。非常にいい刺激を頂いたように思います。


別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

上海ツアー報告(1)

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

上海ツアー報告(1)

こんなにブログを開けたのは久しぶりです。1800回を超える歴史の中で初めてでした。
それもこれも、借りていったレンタルWIFIが全く使い物にならなかったからです・・・。

今回のツアーは日経アーキテクチュアさんが主催の中国の設計事務所視察ツアーでした。
ドイツのツアーもそうですが、現地人、現地で働く人と、現地の職場で話ができることは観光
ツアーでは絶対に味わうことのできない経験をすることができます。それがわかっているので
こんなチャンスは滅多にないと思い、忙しい中ではありましたが、参加してきました。

建築的な細論はさておき、一般的な感想から・・・。

上海が都会であることは当たり前、
住民票に登録されているだけでも1300万人、法的に
登記されていない人を入れると1400~1500万人と想定されているとのこと。
一つの町でこんな人口がいるというのが考えられない規模です。

そして至るところに建設現場が・・・。おなじみの竹の足場です。
最近「2週間で景色が変わる」とさえ言われる上海ですが、あながち
嘘ではない感じです。

しかし、その人口と急速な建設ラッシュのせいで、空気の汚染は深刻でした。
基本的に秋以外に青い空を見ることはできないらしいのです。私が行っている
間は晴れだったのですが、確かに明るさ的には明るいのですが、空は曇っています。
ヨーロッパの冬がずっと雲で曇っているのと似てはいますが、全く異なるものです。
厳密に見ると、自然の曇の感じとはかなり違います。

しかし、その割に、外壁は北京の建物が1年で真っ黒になると聞いているのとは
異なり、1年で真っ黒という感じではありません。理由を聞いていみると、上海は
北京より雨が多いからとのこと、単純にそれだけなんですね。しかし、この空気の汚さ
は夜にも悪さをします。超高層ビルが立ち並ぶ大都会であるにも関わらず、ほんの100m
ほど先のビルが濁って綺麗に見えません。元からビルの夜の光が少ないのもありますが
濁っているので、日本のような綺麗な夜景とは似ても似つきません。

とはいえ、10年前に行った広州に比べると、正体不明の悪臭の程度もかなりましには
なっていました。

町を走っていて驚くのは車事情・・・。
はっきりいって最悪です。私はバスの最前席に載ったんですが、日本で最もマナーの
悪いドライバーが、上海では最も上品なドライバーといってもいいくらいの荒れ模様。
悪名高き大阪のドライバーが品行方正に見えるほどでした。15cmくらいまで近寄って
くるのも、ほんの少しの隙間をすり抜けるのも当たり前。バイクはノーヘルなので事故ったら
即死の場合も多そうでした・・・。

もう一つ驚いた車事情が、その高級度合。走っている車の8割がドイツ製の最新型
特に上海はフォルクスワーゲンが昔から入っているようなので、全体の6割くらいが
VWとアウディーが占めているような感じでした。その中にたまにBMWとベンツ、さらに
少数ですがポルシェもよくみかけました。この比率は西宮の高級住宅街と比べても
遜色ないどころか上とも思えるものでした。また、ほとんどの車が最新型で3年以上
前の型に乗っている人はほとんどいない感じでした。この比率は本国ドイツでもありえない
比率です。例えば、新車のゴルフだと上海では170万円くらいで買えるそうですが、
それでも大卒初任給が6万円の地域です。(上海の話、単純労働なら4万円程度、
中国内の他の地域ならもっと安いらしい)。ゴルフの最新型は現地では日本のプリウス
のような感覚で、決して高級な部類ではありません。なんせ、アウディのA4やA6が
日本でいうクラウンなんかよりもはるかにたくさん走っているわけですから・・・。

 ちなみに中国人は車をキャッシュでかうそうです。そこで不思議に思ったので
聞いてみました。例えば170万の車を買う人の年収ってどれくらいですか?と
そうすると200万以上はあるんじゃないですか?と・・・。

大多数の日本人は年収等同等の車を買ったりはしません。中国人はそのあたり
かなり見えを張るようです。現地の方の予想ですが、年収200万を超えていれば
現地の方の収入上位10~20%くらいではないかとのことでした。

 次に食事・・・。これも10年前の広州に比べるとかなりマシにはなっていましたが、
やはり・・・・。まずもって水がまずい。高級レストランで出てくる水でも変な味が
する。そして、それを隠すのにレモンが入っており、殺菌した名残のためか生ぬるい
状態で出てくる・・・。せめて、氷が入っていればかなりマシになるんだろうが、生臭さを
引き立てる演出としか思えない。味付けに関しては同じアジア人なので、旨み成分は
同じ方向性ではあります。しかし・・・、大半の食事が最後になにか一味変な味が
する。例えば、旨みの効いたスープなのにどこか「ママレモン」のような風味が
漂うといったような・・・。そして決定的なのは魚・・・。現地の人に聞いてみると、
鮮度が悪いので多少匂いがする。それを隠すためにわざと濃い味付けにしているとのこと
確かに、全ての食材がかなり濃い味付けとなっている。

今回は上海中心部の42階建ての超高級ホテル?だと思われるホテルに泊まったが
(約700室!!)その1階の高級喫茶店ですら、そのウエイトレスの対応は
田舎の喫茶店のウエイトレスよりもひどい。帰り際の空港内のウエイトレスにいたっては
メニューを投げてくる始末・・・。

今日は建築のことを書かずに万人向けの内容としましたが、ざっとこんな感じでした。






別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

19,20,21と上海に行ってきます!

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

19,20,21と上海に行ってきます!

ネット上ではたぶん言ってなかったんですが、実はまた海外に行ってきます。
ヨーロッパ以外の海外は新婚旅行でオーストラリアに行って以来です。
また中国は10年ちょっと前に広州に一度いっただけで、全く無縁でした。

今回は上海の設計事務所を視察できるツアーに参加します。
別に今すぐ中国に進出しようというわけではないですが、自分が
現役の間、ずっと日本だけでやっていけるかどうかはわかりません。
また、中国の発展具合を見るにあたり、単純に観光旅行でいくよりも
現地の人の働き方を見て聞いたほうがはるかに得ることが多いことは
ドイツで体験済みです。

また、3年前にドイツに行ったことが、今の私の礎にもなっています。
そこで得た経験や仲間はかけがえの無い存在となっています。
今回そうなるかどうかは分かりませんが、子どもが大きくなったときの
中国とのつきあいかたの参考にもなると思います。

すべてが未知の世界なので、知恵熱がでるくらいろいろと見て盗んで
こようと思います。で、今回は羽田から早朝出発なので明日から東京
入します。夕方から板硝子協会さんと今度行う講演に関する打合せも
行います。

忙しい中ではありますが、脳みそに栄養を足してきます!


別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:1
∧top | under∨

原発復活とレバ刺し禁止

●下の2つのバナーをクリックして頂けるとありがたいです。●

 ←建築リフォーム 人気ブログランキングです。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ ←にほんブログ村 住まいブログランキングです。

原発復活とレバ刺し禁止

昨日は夕方から夜遅くまで大阪にてパッシブハウスジャパンの関係者が
集まってサッシの性能向上に関する打合を行いました。

その流れでお気に入りのミシュラン星付きの居酒屋さんにいきました。
もう4回目くらいだと思いますが、やはり何度食べても超がつくおいしさで
みなほくほくになってしまいました。

今日は最近感じた矛盾について書いてみようと思います。
最近原発関連記事のない日がないですが、そんな中で載っていた
小さな記事が「レバ刺し禁止」に関するものでした。

ある焼肉店の食中毒によるところから始まったわけですが、
個人商店や肉に関することなら容赦なく規制し、たたけるだけ
叩くわけですが、図体が大きくなり、社会的に必要だということに
なると、血税は注入するは、責任の所在は曖昧にするわ、ある種
やりたい放題のようにも見えます。

端的に言うならば、小悪は徹底的に叩き、巨悪はおおめに見る・・・。
こういうのを見るにつれ、日本人が昔は持っていた誇りや武士道
みたいなものはどこへ行ってしまったんだろうと感じてしまいます。

確かに、この夏の電力不足に対しては心配する考え方は
よく分かります。しかし、管理体制、危機管理マニュアル、震度7以上の
地震時の対応等が確定しない段階で安易に原発再開することには危なさを感じます。

基本的に原発は無保険で自動車を運転しているのと同じ状態です。(事実無保険なので)
「とりあえず安全運転してればここ1年くらいは事故することはないやろう」
という想定のもとに車を運転することと同じです。一般人でこれをやろうと
している人がいたら「人生をかけたかなりのチャレンジャー」と見られるのが
普通です。

再開しない場合、年間3兆円の燃料費の損失があると言われています。
しかし、今まで赤字国債という例外を20年以上続けてきた国です。しかも
その額年間40兆円以上・・・。夏のピークの2ヶ月ほどだけのために無保険の
運転を考えた場合、リスクとリターンのバランスに無理があると思います。
さらにいえば、先日のサッシの話をはじめ、夏までにできる省エネ対策は
ハード的にもソフト的にも山ほどあることも重要なポイントです。

どうしても再開するのならせめて損害保険に入ってから再開してもらいたい
と思います。世界中どこの損保会社も引き受けてくれないとは思いますが・・・



別窓 | [日記] | コメント:3 | トラックバック:0
∧top | under∨
| 兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ | NEXT