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兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。

アメリカでは普通に行われる戸建住宅の定期的な防蟻処理!!

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アメリカでは普通に行われる戸建住宅の定期的な防蟻処理!!家全体にシートを被せて内部を薬剤処理するというのは知ってましたが、現物をはじめて見ました。行きしなは全体を覆っていましたが、帰りがけは撤収が始まっていたので、撤収時の写真です。アメリカカンザイシロアリもいる中で70年以上建物を使うのが当たり前のアメリカならではの光景でした。
2017年9月3日

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カンファレンスの内容について

2017年8月26日
カンファレンスの内容について

本題の内容ですが

特に中国は大規模物件が多いので面積ベースで行くと日本の15倍くらいのペースでパッシブハウスが普及しているという感じを受けました。

あと台湾の発表も興味深かったです。
台湾は石垣島のすぐ近所なのでほぼ、沖縄と同じ気候です。
沖縄については日本の学者でも「断熱はいらないのでは」みたいなことを言う方がいらっしゃいます。しかし、台湾のパッシブハウスはグラスウール換算で壁100mm,屋根200mmAPW330相当の住宅でした。

彼いわくこのレベルにすることで「暖房負荷をゼロにすることができます。その結果暖房設備が一切不要となり、結果として冷房負荷の削減だけにフォーカスすることができるようになります」という考え方は目からウロコでした。その一端として例えば熱交換換気システム本体をバルコニーに設置して内部発熱を減らす。というようなこともされていました。

全体的な感想としては、誰ひとりとして夏の湿度が高い地域において夜ですら通風は行わないということでした。通風舌分だけ水分が入ってくるということの弊害を基本の「キ」として全員が理解していました。



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先の全館冷房の方が安いことを書いたのには実は理由があります。

先の全館冷房の方が安いことを書いたのには実は理由があります。

先日講演を聞きに来てくださった工務店の方が、とある省エネ勉強会に参加して次のように教育されたとのことでした。
「シミュレーションにおいて冷房なしの状況で35℃を超える状況を作らないことが最優先です」と・・・

一見正しいように見えます。わたしも大筋間違っていないように思います。

ただ、それを聞いてその方がとった行動に問題がありました。
その方が使うソフトにおいては「超高価な外付けブラインドをつけないとどうしても35℃を微妙に超えちゃうんですよね。だから殆どの窓につけました」と・・・

それをつけるかつけないかのシミュレーションによる差は0.5℃以内だったと思います。

その方は外付ブラインド代で100万円前後使われていました。これが、庇、アウターシェードであれば・・・もしくは必要十分な外付けブラインドであればこんな金額にはなりません。

その方に聞いてみました。「冷房負荷は計算しましたか?」
「仮に計算した場合、100万近い外付けブラインド代を改修できる年数は何年ですか?」と・・・

そもそも冷房負荷を計算もしていませんでしたし、私の質問の意味もよく理解できていませんでした。

おそらくですが、どう見積もってもこれを原価回収するには150年以上かかる感じでした。

そこそこ名のしれた省エネ勉強会でこのようなことが行われていることが非常に残念に思いました。

冬の高断熱化においてもそうなんですが、暖房負荷を計算しない・・・だからどこまでやっていいのかわからない人が大半です。

次に計算するとしても、数字をよくすることだけに固執してしまって、そこにかかる費用が何年で回収できるかという概念に欠ける人も結構います。投資の世界ではこのような考え方をIRRといいます。

ヨーロッパのように一つの建物が平気で100年以上使われる場合には投資回収年数をかなり長く見積もることができます。その結果、超高断熱が絶対的に有利となります。日本もこの方向で行くべきだと個人的には思いますが、今建てている戸建て住宅で今後100年以上使われることを本気で考えて設計されている住宅がいったいどれほどあるでしょうか?

仮に構造面、耐久性の観点で大丈夫だとしても人口減少社会において集落が崩壊してしまうエリアもたくさん出てくると思います。そういったことまでトータルで考えなければならない時代が来ていると感じています。

なお、西方先生のようにバルコニー(庇)代を浮かせ、さらに大型を少ない台数で設置する外付ブラインドの設計手法は上記の批判の対象では全くありません。これは費用対効果的にも理にかなっていると思うので勘違いされませぬよう・・・
2017年8月19日
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日射遮蔽がきちんとした高断熱高気密住宅で全館冷房をすると

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日射遮蔽がきちんとした高断熱高気密住宅で全館冷房をすると8月に24時間冷房をつけっぱなしにした場合、大半の方の冷房費が月に4000円前後でおさまります。「だからつけっぱなしにしてくださいね!!」と自信を持っていい続けてきました。

皆さん最初は半信半疑で恐る恐るやってみるのですが、実際にそうなるので驚かれます。

最近、改めて実効COPの変化を反映できるホームズくんで部分間欠冷房でシミュレーションしてびっくり!!

こういった高性能住宅においてはいるときいる部屋だけでオンオフを繰り返す方が冷房費が高くなってしまうという結果が出ました!!

上段が部分間欠冷房で年間冷房費は17403円

下段が24時間全館冷房の冷房費は13053円の試算です。

年間で4350円も安くなっています。

これもちろん太陽光発電なんか加味してません。。。
太陽光を加味したらこのくらいの冷房費は一瞬でチャラになります。

他にも真夏の通風はデメリットがたくさんあります。
・湿度が高すぎるゆえ、カビ、ダニと共存することになる
・冷房器具はオンオフを繰り返すとカビが繁殖しやすい。。。

これで夏場出来る限り通風にしておいて、どうしても
我慢できないときだけ冷房つける理由は完全になくなったと言えます。

2017年8月19日


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昨日もまた質問で

昨日もまた質問で
「遮熱シートに効果はあるんでしょうか?」という「またか・・・。でたーー」というお約束の質問が出ました。

正直もうこの質問は聞き飽きました・・・

熱環境の大学教授の中にはこの質問が来たら半分ブチ切れる人もいるくらいです・・・

この質問をする人に質問してみたい。
「ネットで一度でも検索をかけたのか?」
「論文を読んだことがあるのか?」

と・・・・

要するに自分で調べる気が一切ないからこんな質問をすることになるんだと思います。

あと、物凄く悩ましいのが
・自分で計算、検証しない・・・

よく出来たカタログ、うまい営業マンに出会う度に翻弄される・・・こういう建築士が大半です。皆さん一応、義務教育で数学、理科等を、建築士の試験では計画、構造、施工、法規を学んできたはずですが、それらの勉強が「自分で考え、計算し、検証する」というプロセスに結びついていないということを痛切に感じます。これは日本の教育が完全に失敗していることを如実に表していると思います。決して若者だけの傾向ではなく60を過ぎた方にも共通する項目です。

例えば「結露を発生する」
という問題が発生した場合・・・

まずは原因を分解して考える。

結露が発生するのはその表面温度が露点温度に達するからです。

それを防ぐには
・表面温度をあげる
・周辺空気の水分量を下げる

のいずれかの方法しかありません。応用編としては表面結露が見えにくくなる珪藻土のようなものにするという方法もありますが、基本的には上記の2つです。

じゃあそれを実効するためにはどうすればよいかということを突き詰めていけば良いのですが、これが殆どの人ができない。

大半の人がやるのが「適当に友人に聞いてみた」
これが一番多いです。あとはネットで調べてみた。
やらないよりはやったほうがいいですが、ネット情報、本の情報は玉石混交です。

その場合、自分にとって居心地が良い文章というだけでそれを信用する・・・こういう方がほとんどです。

科学的にものを考え、判断する能力というのをもっと若い頃から身につけておかないとどうにもなりません。もしくはこれからの講演では講演の前に、こういったことを教える内容を30分くらい入れる必要があるかもしれないと思いました。

さらにいうと、こういう問題解決能力がないということは結露のような科学現象だけでなく、経営に関しても適切な対策が打てないと思います。たかが結露ですが、結露程度の単純問題を適切に分解して対策が打てない人に、複雑な事象と人間関係が絡み合う経営をうまくやっていくことができるとは到底思えません。
2017年8月3日
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省エネルギー委員会に参加してきました。

昨日は大阪にて建築研究所の研究員、大学の先生方、大阪ガス、関西電力の方々が10名ほど集まって定期的に行っている省エネルギー委員会に参加してきました。僭越ながら私も数年前からお誘いいただき参加しているのですが、その中で議題にあがったこと。

・2020年省エネ義務化に関しては最低基準が義務化されるか、燃費表示が義務化されるかということがまだ完全に割れている状況。。。

・現状の一次エネルギー算定のウェブプログラムは予め1万以上の実例をシミュレーションした中から近い結果を選び出して結果表示している状況。もしかしたら、来年には面積とUA値に関しては戸別計算するようになるかもしれない。(あくまでもサーバー側の話)

・マンションに大量に残っている電気温水器は場所がないためエコキュートに交換することができない。新築時にはエコキュートはヒートポンプの分だけ容積を余分に喰ってしまうがゆえに各社選びたがらないが、自治体によってはエコキュートのヒートポンプ分は容積率算定から除外しているとのこと・・・
なぜこれを全国の自治体でやらないのか理解できない・・・

・レンジフードによる熱損失が馬鹿にならない。大半の住宅は同時給排気型ではないため、玄関ドアが開きにくい問題、及びLDの足元が強烈に冷えている問題を提起。参加者の一人が試算したところ同時給排気の有無で暖房エネルギーに16%もの差があったとのこと。にも関わらず、誰もこのことを指摘しない。なのでウェブプログラムの選択肢に同時給排気かどうかで結果が変わるようにしてほしいと提案

・戸建住宅の世界以上に、集合住宅の世界ははるかに省エネ化の意識が遅れている・・・というかほぼ全く存在しないといってもいい状況にある

とまあそんな感じでした。ウェブプログラムを組まれているリーダー張本人も来られていたので採用される可能性はなくもないなあ・・・と期待しながら待つとします。
2017年7月14日
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寝るときに最適な温湿度はどのくらいか?(昼に若干修正版!!)

寝るときに最適な温湿度はどのくらいか?(昼に若干修正版!!)

自宅の寝室向けに日立で再熱除湿できるエアコンを購入したので色々試しています。このエアコンは湿度のセンサーもついているのでリモコンに湿度の設定機能もついています

いつも講演で冬の理想的な相対湿度は
「130-4✕室温」%くらいにしましょうね。と
言っています。これに従うと20℃なら50%、10℃なら90%必要と言う結果が出てきます。

それに対して、夏は60%以下になるように心がけましょう。
としか言ってきませんでした。たしかに60を切れば、ダニもカビもかなり防げて健康的ですが、外気温が高く、水分量が多くなるほど、エアコンにとってはかなり厳しい設定値でもありました。

よく言われるのが27℃60%が夏の一つの目安です。これで寝ていると、わたしの場合、ほんのすこしだけ肌寒さを感じます。(タオルケット等がない場合)、ところがものすごい微差なんですが、28℃で60%設定にすると、暑いという感じはないのですが、うつ伏せで寝る癖があるわたしなんかは枕と顔の間が湿っている感じをかなり感じるようになります。

そこで28℃55%にすると寒さを全く感じず、かつ湿った感じもまったくなく、極めて快適な感じがします。おそらくですが、湿度に関してはここから更に下げても快適性は変わらないと思います。ただ、再熱除湿の度合いがきつくなっていくのでここからさらに湿度を下げるのは電気代との戦いになると思います。※後で計算してみると28℃55%というのがちょうど絶対湿度で13gでした。常々「日本人は絶対湿度13gあたりに蒸し暑さのしきい値がある」と思っていましたが、自分の体感でも全くそのとおりでした。あともうひとつ重要なこと、私の自宅は海から5mくらいのところにあるのでどこよりも風は涼しいところです。それでも通風だと快適には程遠い蒸し暑さです。それをなんとかやりすごそうとすると扇風機になるわけですが、一晩中扇風機を弱で体に当て続ける方が28℃55%のエアコン常時運転よりもはるかにはるかに体への負担は大きいです。これは自分で体感した上での結論です。ちょっとしたエアコン代をけちって睡眠の質を落とし、夏の間ずっと仕事や勉強の効率を落とすことを考えると、通風でしのぐという無駄は私には絶対にありえません。

ちなみに27℃60%は13.5gなので薄着だと少し肌寒い割に蒸す感じはすこーーし残っています。

夏の場合も理想的な湿度の公式を作ってみたらどうなるのか?
というのを朝、ぼんやり目が冷めてくる中で寝転びながら考えたのが次の式です。
「140ー3✕室温」%というものです。この式の場合、室温が26.5℃以下になると理想的な湿度が60%を下回ってきます。よって26.5℃以上の場合でかつ32℃以下の場合に適応する式です。

計算結果はそれぞれの温度において
27℃:59%
28℃:56%
29℃:53%
30℃:50%
31℃:47%
32℃:44%
となります。自分で計算してみて32℃で70%といった空気がいかに蒸し暑いのか改めて分かった気がしました。

32℃以上の場合はこの公式が少し変わります。
「108-2×室温」で考えるとちょうど絶対湿度で13g/kgくらいになります。

先日岩前先生とも話していたのですが、実は人間には本当は湿度を感じる感覚器官が存在しません。そのことを知っている人自体がほとんどいないので、これを聞くと皆さん「うそやん!?」という反応をします。おそらく、汗ので具合とか、皮膚の湿り方の雰囲気等を総合的に判断しているのだと思われます。実際、夏の蒸し暑さに関しては皆さん嫌というほど感じていると思いますが、冬の乾燥に関しては極めて鈍感です。これは何千人もの被験者にて世界中で実験された上での結果です。

最後にもうひとつだけ。。。

壁掛けのルームエアコンはやはり冷房運転には向いていると思います。というのもフラップが完全に水平吹き出しできるので、27℃や28℃といったそれほど冷たくない設定の場合、部屋の上の方を急激に降下することなく全体に行き渡りやすいからです。その結果、不快感も感じにくくなります。これもあくまで断熱や、日射遮蔽がきちんと出来ていて、冷風の温度をそれほど下げなくても良いときのはなしです。

逆に皆さんよく感じている天カセエアコンですが、天井についていることは高さ的にはいいのですが、フラップが天井の中に収まっているため、どうしても水平にすることができません。水平にすると、完全に口を塞ぐことになるからです。その結果、直で風が当たる人は寒いと言う結果になります。それを感じる人があまりにも多いから、世の中の大半の天カセエアコンには市販のフラップが取り付けられています。皆さん、熱環境は学んでいなくても、自衛策で上手に対策されてます。

天カセエアコンメーカーはそろそろ本体よりフラップが下面に飛び出して水平に冷風を吹き出せる機種を開発しなければなりませんね。
2017年7月8日
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今日の林修のカビ、ダニ番組も非常にわかりやすくいい内容でした。

今日の林修のカビ、ダニ番組も非常にわかりやすくいい内容でした。大半は知っていたことばかりでしたが、知らないこともあったので、そこだけまとめておきます。

・カビで年に1000名ほどがなくなっている。その多くが洗濯機のカビとカーテンのカビが原因である。洗濯機は100軒調査したうち、60軒においてカビが生えていた。

・洗濯機のカビが生えないようにするこつは洗濯する直前までは洗濯かごに入れておくこと。また洗濯するとき以外は常に蓋を空けておいて乾燥させておくことが重要。

・上記の観点からすると、上向きで蓋が空けられるという意味、開けっ放しにしても邪魔になりにくいという両面から縦型の洗濯機の方が望ましい可能性が高い(これは個人的見解)

・カーテンのカビに関しては網戸を掃除しておくことが重要。なぜならカビは外の土からやってくるから。
※先日腐朽菌の大家でおられる白井教授と話をした際も似たようなことをおっしゃっていました。腐朽菌もカビも結局はいわゆる「きのこ類(菌類)」である。菌類は低いところにたくさんいるとのことです。よってどちらかと言えば、二階よりも一階の方が危ないということも言えそうです。

・上記を考えると、梅雨と夏場はやはり通風しないことがそもそも安全であるといえる。いつも言うように梅雨時期は除湿、夏は冷房運転との相性も良い。松尾設計室では「面倒でなければ通風する時期以外は南側の大窓の網戸だけは小屋裏にしまっておいてください。そうすることで、外観がきれいに見える。冬の日射取得が多くなる。網戸が汚れにくく、長持ちする」と引渡し時に説明しています。

・番組では言ってませんでしたが、やはりそもそも結露が発生しない高断熱窓にして、室温を高く保つことで結露、及び高湿度にしないことも重要。

・ダニは明るいところを避ける傾向があるので3時間くらい暗くしたあとで掃除機をかけるのがベター

・いわゆるベランダでの布団たたきはひとたたきでダニ一匹落とすくらいしか効果がない!!

・掃除の仕方としては最初にクイックルワイパー等での拭き掃除、次に掃除機という順で行う。またフローリングの目にそって往復5秒くらいかけて掃除機をかけるととダニを少なくすることができる。

最後に、これだけ色々と対策する大変さを考えると梅雨時期はしっかりと再熱除湿によるカラッとした室内環境を保つことが一番簡単だと思いました。(たかだか40日のことです)それにプラスして番組でも言ってましたが、やはり共働きも増えてますし、生活にゆとりもない家庭が多い中で、乾燥機は必須です。それも毎日使うことができて、一日30分の時短になるガスの衣類乾燥機乾太くんがベストです。ということで、やっぱり結論はいつも同じになります。

2017年6月13日
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冷暖房方式を激安で失敗なく開発する方法

最近、見よう見まねで床下エアコンをやっている工務店が激増しています。

そして「効かない」という人が結構いらっしゃいます。床下エアコンは小屋裏エアコンに比べたらヒジョーーーに簡単なシステムですがそれでも失敗させる人がたくさんいらっしゃるようです。

失敗している理由は共通しています。
・建物の断熱性能が足りない
・必要なエアコン容量を計算していない
・床下基礎の立ち上がりの通風計画の失敗
・設置位置の失敗
・設置方法の失敗
・運転方法を施主に説明していない
 (そもそも設計者自身がどのように使えばいいかすら分かっていない)

このようなことをやっていて効くこともあるかもしれませんが、それはサイコロを振っているのと何らかわりません。

新しい冷暖房方式に自ら取り組もうという心意気まではいいのですが、それをやる場合、大手メーカー、もしくは冷暖房機器メーカーであれば膨大な計算、実験等による実測を行った上で製品化しています。もちろん彼らの方が知識レベルも上です。

その彼らより知識レベル、資金力も下の人がシステムを組むということはそれ相応のやりかたがあります。

まず絶対やるべきことは
・熱の収支を計算するということ
 冬であれば出ていく熱、日射取得熱、内部発熱を計算してそこから容量を計算する。当たり前なんですが、これをやっている実務者は絶対に1割もいません。ほぼ間違いなく5%以下でしょう。

・物理に反することはやらない
例えば暖かい空気は上に上がる。冷たい空気は下に下る。人は頭寒足熱を好む・・・こういったことを理解した上でこれらの基本原則に反するようなシステムを組んでいるとうまくいかない確率が大幅にあがります。

・最近カウンターアローファンを使ったりして空気を流す方式を採用する人が増えています。そういう方々に「そのファンをつけることでどれだけの熱量が運べてますか?」と聞いてみるといいです。殆どの方が計算すらしていません。空気を流す場合、温度差がいくらの空気を何㎥移動させるかがわかれば、熱量はすぐに計算できます。

・上記は全てきちんと押さえた上で余裕率をいくらか見込む

それでも失敗することはあります。その際のプランBを用意しておきます。例えば個別エアコンに対応できるようにコンセントを仕込んでおく・・・等です。そして失敗したらその確実に効くプランBを実行し、その際の追加費用は当然自社で負担する・・・

こういうことを繰り返して、10名ほどの小企業である当社はいろんな方式を開発してきました。計算して、物理に素直にやっても実際にやってみると上手くいかないことというのが絶対にいくらかはあるものです。それを確認することが重要なのですが、これらの手順を踏んでいる人は相当な上級者だけで、殆どの実務者がサイコロを振るだけで、失敗した時の負担はお施主様・・・もしくはもう少し良心的な企業であれば、かなり大きな追加費用を負担するという方式を取っていると思います。

参考になれば幸いです。
2017年6月1日

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梅雨入(6月10日頃)から梅雨明け(7月20日頃)まで

梅雨入(6月10日頃)から梅雨明け(7月20日頃)までは再熱除湿、梅雨明けから9月末までは冷房運転を切らずにずっと続けることが健康・快適性の両面で理想的であると確信しています。

この3ヶ月半ほどの間は相対湿度が全国的に70%を超えます。70%を超えるということは、エアコン等で除湿しない限り、通風していても外気自体が湿りまくっているのです。(難しく言うと絶対湿度18g以上になっています。日本人は13gを超えると蒸し暑さを感じやすい)

それだけなら我慢の話ですが、この状態が続くとカビ天国になります。カビが最も生えやすいのは温度は28,9℃あたり、湿度は高いほどカビにとっては良いという感じです。

カビはまだ可愛い方で、ダニに関しては60%を超えたところから加速度的に増えていきます。

よって、快適性だけではなく健康、衛生面を考えるとエアコンによる除湿、冷房は必須の時期と言えます。特に梅雨時期は外で洗濯物を干せないということで部屋干しする人が続出します。これは除湿しないと行けないところに大型の気化式加湿器を設置しているのと同じ行為です。

これをクリアするためには欧米のようにガスの洗濯乾燥機である乾太くんが本来日本の家庭には必須になります。乾太くんがあれば、仮にダニが発生しても60℃以上の熱ですぐに殺すことができますが、高温以外に対してはダニは恐ろしく強靭な生き物です。
天日干し、洗濯、レイコップ・・・何をやってもまず死にません。

さらに重要なポイント・・・

それは冷房でオン・オフを繰り返すと、オフにしたとき、中で水分がたまりまくっているのに風はピタッと止まる状況になってしまうということ、当然20分もしないうちにカビにとっては最高の環境ができあがってしまいます。この観点から考えても常時つけっぱなしの方が理想的です。

きちんと断熱、日射遮蔽をした住宅であれば、太陽光発電に頼らなくても8月の24時間一ヶ月間の冷房費用が4000円前後になることがほとんどです。

太陽光をつけていれば、こんな金額一瞬でチャラになります。
2017年5月26日
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