FC2ブログ

兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。

「東西北面は一部屋1面につき0.5㎡以内」と書きましたが

10月26日

夏の日射遮蔽の話から「東西北面は一部屋1面につき0.5㎡以内」と書きましたが、これは冬の熱損失低減、高価な窓代の削減にも大きく貢献します。

しかし、この法則、例えば子供部屋のような2階居室を北側に配置すると矛盾が生じます。

建築基準法の採光基準では床面積の1/7以上の窓面積を確保しなければなりません。北側中央部の部屋だと0.5㎡×7=3.5㎡まで、北西角部屋でも倍面積の7㎡までしか居室面積が取れないことになります。仮に法的にOKだったとしても、法律ぎりぎりの部屋はかなり暗くてどうにもならないことは実務者ならだいたい知っているところです。

これを解消するためには天窓をつける以外では北面か、東西面の窓を大きくするしかありません。ということで、例外措置をやらざるを得なくなるわけです。

ですので、居室は可能であれば南側に配置することが例外設計をしなくてよくなるので有利になります。それでも北側に配置せざるを得ない場合もあります。その場合は、屋根を棟ずれとし北側の部屋にも上部南側窓を設計する手法が個人的にはおすすめです。

第二回のエコハウス大賞物件もその手法でした。




スポンサーサイト



別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

秋になってくると不思議に思うこと

10月1日

秋になってくると不思議に思うことがあります。

直接風の冷房だと大半の方が不快に感じるのに、秋の24℃とかの風は心地よく感じるのはなぜだろうと。。。??

夏は自分の周囲の6面の平均温度(平均放射温度)が30℃以上といったように結構高めです。それに対してエアコンの冷風は吹き出し口のところだと15℃等結構低めです。エアコンから離れるほど中和されますが、それでも風の勢いが生きているうちは
20℃程度はあることが多いように思います。

風によって熱を奪われる(受け取る)ことを対流といいます。

それに対して6面から電磁波の形で熱を受け取る(奪われる)ことを放射(輻射)といいます。

最も簡単な体感温度の指標は
(室温(対流)+平均放射温度)÷2
で計算します。これを作用温度といいます。

この作用温度が24℃くらいの状況が暑さも寒さも感じにくいもっとも理想的な状況です。

ただ、同じ作用温度でも対流24℃、放射24℃のほうが
対流20℃、放射28℃のように乖離している状況よりも圧倒的に快適です。冬に関してはこれは特によく知られた常識で、断熱を強
化すればするほどこの温度差は0に近づきます。

冷房に関してはこの概念が強く言われることは少なかったように思います。でも、冷房に関してもやはり同じだと思います。平均放射温度が秋になって下がってきた。風の温度もほとんど平均放射温度と変わらない。。。この状況を人間は「心地よい」と感じるのだと思います。

夏の室内でこれに近い状況を実現するためには何をおいても
日射遮蔽、そして屋根の高断熱化、最後に外壁を黒くしない。

このあたりだと思います。

夏でも冬でもそうですが、平均放射温度と室温の乖離が大きいと脳が「暑いのか寒いのかどっちなんだ!?」となるんだと思います。それを不快と感じる。。。これはいつも講演でお伝えしてきたことですが、これもたぶん間違ってないと思います。



別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
| 兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ |