兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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NHK「世界から見た福島原発事故」は必見の内容でした。

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NHK「世界から見た福島原発事故」は必見の内容でした。

昨晩のNHKスペシャルです。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0429.html

主にアメリカとスイスの3.11後の対応をまとめていました。
基本的にはアメリカは今後も推進の方向、
スイスは中止の方向で動いています。

とはいえ、推進派のアメリカでも公開議論の中で
「テロが起きたらどうなるのか」といった、本当の意味での
ストレステストに関する話が盛んにされていました。
日本のように、テロやミサイル攻撃に対する話が全く出てこない
原発危機対策になんの意味があるのか?前からずっと思っていましたが
改めて「やっぱりそうやんな!」と思わされました。

スイスに関しては現状で40%ほど原発に頼っている国で事故までは
増やしていくつもりだったようです。しかし、事故の前から原発に対する
危機管理に対する思想は日本とは全く別物であったということがよく分かりました。

まず、日本の危機管理マニュアルには
「全電源喪失というのはまずおこらない」と名言がされていました。
考えただけでも腹が立つと同時に知性と、危機察知能力の欠如を感じます

反面スイスでは、日本よりはるかに自然災害が少ないにも関わらず、
4重にも5重にも対策がなされていました。予備の予備の予備の予備の予備まで
用意されていました。

しかも、原発の制御室と同じようなフライトシミュレーターのような部屋が用意され、
シミュレーションで不測の事態が起こった時の対応への訓練まで行われていました。

さらには最終手段でベントを開けたあとも放射能を含んだ排気を一旦薬品に通すことで
害を1/1000にする装置もありましたし、最終手段の人手で動かせる発電機や放射能の
中で作業するための防護服が整然と格納されたシェルターまでありました。

すぐ横を川が流れているのですが、その川の水がなくなった時のことも考え、他の川から
地中トンネルを掘ってつなげる計画まであるそうです。

要するに「絶対的な安全などない。1万に1回の不測事態にすら対応できるよう備えておく」
というのが基本概念としてあると言っていました。

また、彼らは原発の安全性に関する新たなテクノロジーができれば、すべて取り入れていく
ということも強調していました。彼らは80年代くらいから東京電力の危機管理の甘さをさんざん
指摘していたそうですが、耳を貸さなかったそうです。東電は自業自得ですが、規制する側の
官僚も普段はしょうもない規制ばかりは熱心なのに肝心な規制に関しては全く用をなさなかった
ということです。

スイスは永世中立国で若者の徴兵もある国です。一般国民も常に危機管理意識の高い国民性
であるというのも聴いたことがあります。あれくらいの自然災害の国、そしてあのレベルの危機管理が
なされているのであれば原発もありかなと多少は思います。

しかし、保安院ももちろんですが、尖閣諸島に漁船が来ただけでオタオタしている政府に原発が
テロにあったときの対応ができるとは100%思えません。よって現状の日本の状態では賛成という
気持ちにはなれません。

しかし、そんなスイスですら中止を表明したわけです。彼らの試算ではこれから出てくる安全対策を
どんどん進めていくと、原発のコストはどんどん高くなっていくとのこと。逆に自然エネルギーは
量産効果でどんどんさがっていくとのこと。2020年か30年ころにはこの価格は逆転するとの試算でした。

全くそのとおりだと思いました。今の日本の試算は事故が起こっても対策にかかる費用がかなり
甘めに計算されているとしか思えません。

いまのところこの番組、再放送の時間は書いてませんが、NHKのオンデマンド配信などを使えば
みることができるかと思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいと思う内容でした。
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