兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。

村上敦さんの講演は多くの人が知っておくべき内容でした。

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村上敦さんの講演は多くの人が知っておくべき内容でした。

昨日は深夜かつ電車を降りる時間が近づいたため、講演内容をまとめることが
できませんでした。本当に素晴らしい内容かつ、一人でも多くの方に知っておいて
いただきたい。また自分の備忘録とするためにも特に印象に残ったところを紹介
したいと思いま

今、エネルギー問題で0%、15%、等の決定が近づいていますが、そんな議論の
際にメディアでほぼ語られることのないような内容ばかりでした。

以下箇条書きにしてみます。(自分の意見、及び他の演者のコメントも一部含みます)

・エネルギー戦略というとなにで発電するばかりに目が行くが、決して
 そうではない。節電というのも立派なエネルギー源のひとつである。

・エネルギー戦略はなにより順序が重要である。
 1,省エネ(下水の排熱利用に至るまでケチケチで無駄を減らす) 
 2,高効率化
 3,再生可能エネルギー
 私も講演で同様のことを話しますが、エネルギー消費を減らさない段階で
 設備に頼ろうとする今の日本のやりかたは絶対に本質的なアプローチではありません。

・2009年 長野では石油、ガスといったエネルギー関連に5300億円が使われた
 同年 長野県内企業の総売上は7000億円であった。支出の大半が産油国等に
 流れ、地元にお金が分配されていないことが明らかである。小規模分散型の
 太陽光や風力、バイオマス発電が普及すれば、確かにコストはかかるかもしれないが
 設置手間、メンテナンス等も含めて地元に雇用が発生する。その結果海外への資金
 流出も防げる。その上、エネルギー自立も進むため、安全保障上も優れている。

・上記にも関係しますが、日本は化石燃料に関しては資源が少ないくにである。
 しかしながら、再生可能エネルギーに関しては十分な資源国である。特に
 森林資源に関しては世界でもトップレベルである。

・上記のように、地元にお金が分配され、雇用がもたらされると、政治家に
 対してさらに票が集まるようになる。それでさらにそういう政策が加速される。
 日本の循環性のない、高速道路等の誘致に関する票田の例とは残念ながら
 次元が違います。

・利用エネルギーのうち、熱が6割を占める。だからこそ、下水の排熱利用
 ゴミ処理時の排熱利用まで含めてありとあらゆる排熱を無駄にしないようにしている

・ドイツでは既存住宅が4000万戸くらいと言われている。(日本5700万戸)
 そのうち新築は15万戸(70万戸)程度
 新築に関しては最低基準でも日本のトップランナー基準よりも厳しい。
 その中でも最高峰のパッシブハウス基準は新築のうち15%くらいではないかと思われる。
 なお、毎年既存住宅の1%を省エネリフォームしていっている。
 これらのことで、すぐに省エネが進むとは考えていない。しかし、業者間に省エネ技術の
 蓄積は進む。今は省エネリフォームが年に1%であるが、将来的には2~3%にしたいと
 考えている。このまますすむと、2050年には全ての既存住宅が省エネ化することとなり
 膨大な省エネが実現できるとともに、日本よりはるかに快適な住環境も同時に実現できる。

・省エネリフォーム等に対し、2006年から2011年までに68億ユーロ助成した。 
 その結果は12倍もの雇用効果となって帰ってきた。非常に高い投資効率である。

・ドイツ国内の風力発電は年間発電量の7%、太陽光は4%をまかなっている。
 しかし、風力は最も風が強い1,2月は需要の300~400%も発電してしまうこと
 太陽光でも6月に20%も発電してしまうことがある。それをそのまま系統につなぐ
 ことはできないので、そういう時期はわざと発電をオフにするというもったいない
 ことをしている。これを有効に活かすため、いまパワーtoガスという考え方が
 広まりつつある。これは余った電気で水を電気分解し、水素ガスをつくり、その水素ガスと
 CO2を混合して人口メタンガスを作るというものだそうです。これができれば
 ロシアからの輸入に頼っているガスに依存する率を下げることができる。

皆さんいかがでしょう?
今の日本では問題、人口減少、過疎化、若者の雇用不安、
森林資源の放置による山林荒廃等様々な問題があります。
これらの問題を同時に解決するように考えられたのが上記のような方法です。

経済成長率という観点では、日本、及びEUは人口、給与の観点から新興国には勝てない
と思います。成熟段階に入ったと言えると思います。日本は水平飛行、もしくは下降に
入っているとわかっていながら、EUのように成熟した理想的な社会に進めていこうと
するビジョンに欠けています。

このような話をすると、北欧等は人口500万人くらいの九州と同じくらいの国だからできる
という声も聞かれます。しかし、ことドイツに関しては1億近い人口がおり、面積も日本と
同等、経済規模もかなり近いものがあります。そのドイツにできているわけです。

日本に足りないのは、皆が議論して理想像を語り、実効に移していくということに
あるように思えてなりません。

 
 
 
 
 

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