兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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GT-Rの設計者がエアコンと住宅について語る!!

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GT-Rの設計者がエアコンと住宅について語る!!

私が講演やブログで住宅や燃費の説明をする際、自動車業界を引き合いに出すことが
多いのは私のまわりにいる人ならよくご存知かと思います。
何を隠そう小学校の頃の夢は「日産自動車のエンジニアになること」だったくらいですから・・・

そんな日産自動車のエンジニアで私が世界中の車エンジニアの中で最も尊敬しているのが
あの「GTーR」を設計した水野和敏さんです。彼のコメントは必ず多くの車雑誌で
紹介されますが、いつもその理路整然とした源流主義には感動を覚える次第でした。
というわけで、彼の記事が出ているとそのためだけにその雑誌を買ってしまうことが
多かったのです。

そんな彼が日経BPのネット版にて住宅とエアコンについてコメントを書いていて
やはり彼らしいないようで、しかも本当に見事に的をついていたのでそれを紹介したいと思います。
なお、彼は「日産の至宝」だと私は個人的に思っていましたが、日産を退職されます。
それだけで今週の各車雑誌は大スクープになったくらいの人物です。
ではその転職先を聞かれたところから紹介したいと思います。


水:まだ何も決まっていません。自動車メーカーに行くとも決めていない。面白いオファーがあれば何だってやりますよ。ものごとの“本質”を見極める力があれば、クルマじゃなくたってやれること、やるべきことはたくさんある。

F:クルマ業界以外でも、ですか?

水:例えばそうだな。エアコンがあるでしょう。あれを究極的によくしろと言われたら、ヤマグチさんならどうする?

F:エアコン…エアコンですか。そうですね。もっと薄くするとか、乾燥を防ぐために加湿機能を付けるとか......。

水:そんなのもうどこでもやってるじゃん。もっと本質的なことだよ。もっと快適にするにはどうしたらいい?

F:うう…スミマセン。発想が貧困で。あとはあれですね。なるべく早く部屋の温度を上げたり下げたりできたらいいかな。寒い部屋、暑い部屋が快適な温度になるには時間がかかるから。

水:そこ。そこだよ。だったら温度なんて変えなければいいじゃない。1日中ずっと付けっ放しにしていれば一番快適じゃない。

F:でもそうすると電気代が。

水:100ボルト(V)でやるからそうなるんだよ。600Vで回してごらんよ。電気代なんてうんと安くなるから。100Vなんて低いボルテージで無理にコンプレッサーを回すから電気を食うんだよ。EVだって280Vとか450Vとかを使っているでしょう。そのほうが効率が良いからだよ。

F:製品だけじゃなくて、昇圧(アップコンバータ)込みで考えるのですか、なるほど…効率を考えるならむしろ王道ですね。

水:住宅なんかも今からやるべきことはたくさんあるよねぇ。免震に防音に温度管理にエネルギーコントロールに…。クルマ屋から言わせれば、まだまだ…(笑)。クルマの運転席のフットレストのすぐ下には摂氏800度の温度の排気が通っているって知っているよね。

F:は、800度!

水:GT-Rなんて1000度を超えています。でも足元が熱いなんて感じないでしょう。

 クルマってあんな狭苦しい空間に、ヘタすると10時間も閉じ込められるんだよ。それでも快適に過ごせるように工夫に工夫を重ねている。その技術とノウハウを住宅に転用したらどうなるか。量産技術もそうです。家って、一戸で何千万もするでしょう。高すぎるよ。
進化と喜びのためならば

F:では水野さんの次の舞台は、家電でも住宅でも面白ければ何でもアリと。

水:何でもアリです。ただしそれは自分のためではなく、「人の進化のため」と「人の喜びのため」という条件付きです。本質を極めさせてくれる場所があればどこだって行きます。


とのことです!!読み終わって私の考え方と同じだと思ってホッとしました。違うことを言っていたらちょっと
ショックだったので・・・。

ここで話が終わるともったいないので参考までにエアコンの予備知識を紹介します。
エアコンは14畳用を境にそれより下は100V専用、それ以上は200V専用となっている
場合がほとんどです。しかし、14畳用だけは同じグレードでも100V用と200V用の両方が
設定されているメーカーがほとんどです。

実際にカタログのアドレスを下に記します。
http://www.daikinaircon.com/catalog/roomaircon/r_series_02/index.html?ID=catalog_roomaircon_itiran_spec#obj14_2

これを見ると見事にわかりますが100V用のAPFは6.2なのに対し、200V用になると7.0と約1割もの
性能差がついています。基本的にはエアコンは小さいほど効率がいいのですが、この機種に限っては6畳用よりも
効率が良くなっています。これを知っているので私はほとんどの住宅で14畳用200Vエアコンを使います。
でもって、大きくない家であればこれ1台でも家全体の暖房の大半がカバーできるような設計にすることが多いです。

そもそも日本は諸外国が電圧200V程度が多いのに比べて未だ100Vの国です。
これ自体ものすごいエネルギーの無駄遣いです。その上、太陽光やパソコンといった
直流家電が増えているのに直流→交流→直流といった馬鹿な変換を繰り返している・・・。
さらにいうと、直流なら電磁波も発生しません。
また、日本の場合、「100Vなら感電しても死なないだろう」ということでアース線が
入っていない2芯となっています。皆さんご承知のように他国はほとんど3芯です。
アースが入っていれば交流でも電磁波はほとんど発生しません。というわけで、日本は
室内の電磁波発生量も世界最悪レベルの国になっています。
室内が世界的に見ても寒く、かつ電磁波が多い・・・。アトピーや花粉症が異常に多いのは
この2つに主原因があるのでは・・・と私は個人的に考えています。

今日の新聞で発送電分離が現実的になってきましたが、直流化の推進、200V&3芯化も
同時にやらなければならない時期が来ているといえるでしょう。日本の省エネ、住宅業界
電機業界にはまだまだやらなければならないこと、やれることがたくさん残っています。
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