兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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エアコンは超高性能省エネ設備ではあるがブラックボックスだらけ

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エアコンは超高性能省エネ設備ではあるがブラックボックスだらけ

今まで何度も何度も行って来ましたが、エアコンは暖房においても冷房においても超高性能な
省エネ設備です。そうであるにも関わらず、量産効果が効いているので価格も性能に対して
非常に安い。要するに「使わなければ損な設備ナンバー1」ということです。

そんなエアコンですが、突き詰めれば突き詰めるほどわからなくなることがたくさん出てきます。

それを考える上で私がまとめた某メーカーのエアコンの最上位機種の容量別の
各種性能、価格一覧表を見て下さい。

エアコン性能と価格2013

エアコンに詳しくない方はこれを見てもピンと来ないと思います。

ですので、詳しくない方が見てもおかしさが分かるように説明してみたいと思います。

まずエアコンはカタログで見ると◯畳用という表示で売られています。
これがそもそもほとんどまったく意味がないのです。
例えば今の住宅メーカーレベルの断熱性で暖房利用のみを考えるのであれば
畳数表示の1/5程度でも十分効きます。(要するに6畳間ならメーカーが表記
するところの言い方だと1.2畳用でいいということ)

しかし、実際には6畳用を下回るサイズはないわけです。ほとんどの消費者は
素直に6畳間なら6畳用、8畳間なら8畳用、それどころか電気屋に
「ちょっと余裕を見て一回り大きい容量にしておきましょう」という口車に
乗せられてそれを買っている人もかなり多いと思います。

まず、言っておきますが、家電量販店の店員はエアコン自体には詳しいかもしれませんが
それぞれの部屋にどの程度の大きさが適切かなどまったく分かっていません。
また、「高いものが売れたほうがいい」「わからずに小さい機種を売って効かないリスクは取りたくない」
ことから「勉強を重ねて小さい機種をリスクを伴いながら売る」ということには絶対になりません。
もし、奇特なエアコン屋さんがいたとしても、適切な要領を選定するには綿密な現地調査が必要なので
やはり無理ということになります。

話は変わりますが、エアコンは暖房と冷房の両機能を持っています。
例えば6畳用なら暖房能力2.5KW、冷房能力2.2KWとなっています。
どの機種も必ず冷房能力の方が少し小さいのですが、この冷房能力に10倍をかけた
ここでいうなら「22」という数字が日本のエアコンの全機種の品番には必ず入っています。
例えば適当ですが「22FMRV」といった具合です。

ここでもう少し詳しい説明が必要になります。冷房能力2.2KWといっても
電気ストーブのようにずっと2.2KWで動き続けるわけではありません。
2.2KWというのはこの機種の中間的な能力であって、最小運転時は0.7KW
最大運転時は3.3KWもの能力まで発揮することが可能なのです。
3.3KWは12畳用の定格能力にも匹敵するほどの能力です。

なお定格時の消費電力は450W
そのときの成績係数(COP)は
2200÷450=4.9となります。
これは450Wの電力で2200W(2.2KW)すなわち4.9倍もの熱量を引っ張ってこれることを表しています。

これがヒートポンプが凄いと言われる所以です。
2010年以降のカタログはAPF表記になったのでCOPはこのように自分で計算しなければ
知ることができなくなりました。

ここで、それぞれの機種、冷暖房別に最小運転時、定格時、最大運転時のCOPを求めてみました。
そうすると冷房においても、暖房においても最小運転時が「この3つの運転の中では」最もCOPが
良いのが分かります。

まずここでおかしいと思った方は勘がいいと思います。
「なぜ定格時の効率が最も良くなっていないのだろうか?」
ということです。

実際には最も効率が良いのは定格運転時の40%から60%あたりに山があるという論文が
いろいろと出ています。じゃあなぜそこを定格にしないのか?そうすれば、変な深読みを
しなくても最も効率の良い機種選定ができるのに・・・。そう思います。

しかしながら、最小運転から最大運転までのCOPの変化グラフは各メーカーの結束に
よる「秘中の秘」であるらしく、絶対に公開されることはないようです。

今日は長くなったので、ここから先はまた次回に書いてみたいと思います。

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