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エアコンは超高性能省エネ設備ではあるがブラックボックスだらけ(2)

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エアコンは超高性能省エネ設備ではあるがブラックボックスだらけ(2)

前回の続きです。
一般的に暖房のCOPの分布では次の表が最もよく使われます。
自立循環型住宅のテキストにも載っているものです。
暖房COP
3次元のグラフになっているので読み取りが難しいですが、この表によると
負荷率が70~80%あたりが最も効率が良いということになります。
しかしながら、別の論文を見ると40~60%あたりが最も効率が良いと出ている
ものもあり、どちらが本当なのか?はたまた両方間違っているのか?
それすらはっきりしないところです。

次に冷房です。
冷房時COP

冷房は暖房ほど意見がわかれていないようで、負荷率100%のところがだいたい最も効率が良い
ようです。よって、冷房に関しては定格をベースに決めても良さそうです

では、私が感じる一番大きな矛盾を説明してみたいと思います。

一番分かりやすいのが暖房の最大能力です。
機種はエアコンの能力ごとに11種類あるはずです。
しかし、暖房の最大能力を見るとおおまかにわけて
6.2KW,7.7KW、11.3KWの3種類しかないことが分かります

まず6畳用のエアコンの最大暖房能力は6.1KWですが、これは
16畳用のエアコンの定格暖房能力に匹敵します。これを見るだけでも
エアコンの能力の「幅の広さ」を実感していただけるかと思います。

ここでひねくれた味方をすると14畳のエアコンも、26畳用のエアコンも
最大暖房能力はそれぞれ11.2KW、11.3KWとほぼ同じということに気が付きます。

またそれぞれのエアコンの最大暖房能力に対する定格暖房能力の割合は45%、84%
とまったく比率が異なります。

これらのことから普通に推測すれば、この機種は「11種類の能力種別があっても実際には
大まかに3種類の機種しか作っていない。ただ、個々の機械において、最も効率が良くなる
場所を微妙にチューニングしている。」と考えるのが妥当と思います。45%、84%というのは
チューニング説に大きな説得力をもたせると思います。

こうなってくると、最初に表示した負荷率の何%が最も効率が良いというのがあまり意味を
なさなくなってくると思います。14畳用の機種であれば60%前後が効率が良いのかもしれませんが
26畳用になると100%あたりがいいといったような感じです。(これらは適当な数字です)

しかし、大体の場合こういった表は14畳用をベースとしていることが多いので14畳用を
ベースにするならば信用してもいいかもしれません。

ここで注意が必要です。ここまでの話は暖房の話であり、冷房に関しては明らかに最大能力に
差があります。お間違いなきよう・・・。

また、暖房ベースに話しを戻します。
この機種の定価、及び価格ドッドコムの価格を載せています。
これをみると実勢最低価格は定価のほぼ30%ということが分かります。
実勢最低価格は6畳用の10.7万円から26畳用の27.7万円まで分布しています。
しかし、暖房能力をベースに考えるのであれば、大きな3分類の中で最低能力である
6畳用、10畳用、14畳用以外を買う必要性というのはまったくないといってもいいと
思います。ちなみに大きいくくりの中で最も価格差の大きい14畳用の機種と
26畳用の機種では13.5万円、ほぼ倍の価格差があります。

皆さんご存知のように、能力が違っても室内機、室外機とも大きさは同じです。
内部の細かな部品、及び冷媒となっているガスの量が違うくらいでこの価格差となっている
と思われます。

これらをまとめると、
6畳用、10畳用、14畳用(200V)が買う側からするとお買い得、メーカー側は薄利
8畳用、14畳用(100V)、26畳用は買う側が損、メーカー側は儲かっている。
と推測できます。

中でも効率、費用対効果、最大暖房能力のどれをとってもベストとなるのが
14畳用の200Vの機種です。もちろん商品によって最適値は違うと思いますが
たいていのカタログを見る限りこの品番が主力品番であろうことが読み取れます。

参考にしていただければと思います。

なお、前回のブログへのコメントでありましたが、今回語っているのはあくまでもエアコンから取り出せる
熱量ベースの話です。断熱性や気密性が低い家では、計算通りの熱量が出たとしても
熱気が上にしかいかない。更に上から抜けてしまう等の問題があるため満足いく結果が得られません。
だからこそ、お買い得かつ省エネなエアコンがきちんと計算通りに効く家を建てること!

これがこれからの家造りの最低条件だといってもいいと思います。






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