兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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除湿能力の計算方法

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除湿能力の計算方法

つい先日3回にわたってオーバーヒートや除湿について書いたところ
熱心な工務店さんが自分で計算して、いろいろと質問されてきたので
その返答を書いてみたいと思います。

まず先日のグラフ
http://matsuosekkei.blog85.fc2.com/blog-entry-2284.htmlの計算条件は下記のように設定していました。

建物の気積 300 m3
建物の床面積 120 m2
換気回数 0.5 回/h
外気の絶対湿度 18.85 g/kg
生活で発生する水蒸気を 340 g/h
エアコンで除湿する水分量 770 g/h


まず、除湿に必要なエネルギーすなわち除湿負荷(W)ですが

0.897×換気量(㎥/h)×除去したい絶対湿度量(g/kg)

で計算できます。

また、空気の体積からではなく、除湿した水分量から計算する場合
0.679×除湿した水分量(g)で計算できます。

例えば150㎥の空気を20gから13gにしたい場合
0.897×150×7=941Wの除湿エネルギーが必要となります。

次にエアコンで考えてみます。
6畳用のエアコンの定格冷房能力は2.2kW(2200W)、定格消費電力は450W、定格時の冷房COPは
2200÷250=4.89です。

ちなみにこの機種の最大冷房能力は3.5kw(3500W)、最大消費電力920W、最大時の冷房COPは
3500÷920=3.80です。

定格運転のとき2200Wの冷房能力は顕熱分(温度を下げる分)と潜熱分(除湿する分)の
能力が合算されています。このうちの顕熱の比率を顕熱比といいSHFともいいます。
この値は家庭用エアコンではほとんど開示されていませんが、一般的には70%程度
と言われています。逆にいうと潜熱成分は30%であるということになります。

このとき6畳用のエアコンを定格冷房したときの除湿能力は
2200W×30%=660W分が除湿能力であると考えられます。

この結果を見ると最初に仮定した条件を満たすには定格運転では除湿能力が足りないことになります。
しかし、最大運転をしたとすると1050Wとなり、この機種でも対応可能であるという結果になります。

しかしながら、定格運転をしている場合のほうが、効率が30%ほどダウンしてしまいます。

今日この記事を書くに当たり、改めてエアコンの本当の除湿量が知りたくなってググって
みました。その結果ひとつだけですが、除湿量が載っているページをみつけることができました。
http://www.fujitsu-general.com/jp/products/aircon/2010/nocria_z/feature/powerful.html

このページは2010年の機種なので最新ではありませんが、このページに載っている
3140ml/hの除湿量と最大冷房能力、最大消費電力から顕熱比を割り出すと
なんと顕熱比が60%でしかありません。逆にいうと潜熱比が40%もあるのです。

ダイキンのエアコンでも同様の表記を見つけたのでそちらでも計算してみましたが、
そちらでも27℃設定だと40%、かなり低温で除湿しているときは50%ほど潜熱比
はあるようです。

というわけで冷房運転時は顕熱比60%、潜熱比40%くらいで考えるのが実情に近いようです。

とにかくエアコンは性能に関するブラックボックスが多く、メーカーも情報をほとんど開示しません。
よって自分で集められる限りのデータの中から推測していくしかないわけですが、いまのところ
わかっているのはそんなところです。






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