兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。
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フランスツアーの総括

フランスツアーの総括

やっと日本に帰ってきました!今新幹線で帰宅途中です。

明日からまたバタバタが始まるのでその前にフランスツアーを総括
しておきたいと思います。

まず一番の目的であったバティマットですが、正直これは期待はずれでした。
昨年ドイツにて行われたフェンスターバウと同等以上の期待をもって
望んだのですがその差は歴然としていました。

フランスとドイツは南北に連なる隣国で、しかも国際的な建材展ということで
同レベルを期待していました。しかしながら、特に窓においてひどかったのですが
U値が1.5クラスの商品が非常に多いことが目立ちました。日本に比べれば
随分ましですが、それでもフェンスターバウが0.7クラスがたくさん並んで
いたのと比べるとどうしても見劣りがしました。

それにプラスして性能値に関して虚偽表示が多いこと、さらにはそこに関して
質問しても当のメーカー担当者ですら、内容がよくわかっておらずどうしようもない
メーカーもありました。例えばアルミのガラススペーサーのベアガラスで薄っぺらい
樹脂枠なのにU値が0.7、しかもその状態でウォームエッジ(アルミ以外の樹脂等で
できているガラススペーサー)と書いてあったりするわけです。

こういったことは、なにもバティマットの会場内だけにとどまりません。
ホテルを含む一般的なビルも同様でした。日本の窓に比べると随分マシですが
ドイツ、スイス、オーストリア、スロベニアといった国から比べると格段に
劣ります。また、窓の設計自体も南面以外も異常に大きかったり、外付けブラインド
比率も低かったりします。冬の寒さが日本程度なので断熱性がドイツより低い
ことは理解できなくもないのですが、夏は逆にドイツより暑いのに外付ブラインド比率
が低いことは、基本性能やパッシブデザイン(太陽に素直な設計)といった根源的な
部分できっちりと対策を行おうという意識の欠落がもろに感じられました。
その結果、欧米では当たり前の全館空調がされているにも関わらず、ホテルの室内は足元
の温度が若干低く、また窓の性能がたいしたことがないこともあって、外部騒音のレベルも
ドイツよりもかなり低いものがありました。

もうひとつ付け加えるなら、根源的な部分を疎かにしながら安易に電気設備に頼る
ということも目立っていたように思います。要するにヨーロッパに位置しながら
日本の駄目な省エネ対策に似ている部分が非常に多いということです。

街並みに関してはルーブル美術館の周囲だけは歴史的情緒が残り、非常にきれいなのですが
それも、非常に狭いエリアに限定されている。そして、歩いて見られる距離まで近づくと
ゴミが多いのと、掃除が行き届いていないことがものすごく目につきます。
また、中心エリアを離れるとたいして街並みがきれいではないところも、ドイツとは異なる
点だと思いました。ドイツの場合、どんなマニアックな街に言っても歴史的雰囲気が残って
います。また高速道路はどこを走っていても見事な広葉樹と田園風景が広がっています。
その辺りは大きな差を感じました。


食事は適当に入った店でもそこそこ食べられるのがドイツより良い点だと思いました。
また、人種のばらつきが非常に豊かで、かつ異人種間におけるカップルが多いことも
他の国ではあまり見かけることがないので好感が持てました。しかしながら、個人主義が
強すぎること、自分の責任範囲においてしかものごとをやらない傾向が非常に強く
個人的にはあまり良い印象を持つことが出来ませんでした。

逆に今回の旅行で大きな勘違いしていたことに気づくことができました。
ヨーロッパの大半の国々はドイツの如く冬場ずっと薄暗いのかと思っていたら
そうでもないようです。例えばスロベニアなんかでは冬はマイナス20℃に達する
ことがあっても天気自体は結構晴れの日が多いそうです。その理由を聞いてみると
アルプス山脈の南側だからとのことでした。日本でいうところの日本海側か
太平洋側かの違いと非常によく似ていると思いました。

街並みが綺麗で、気候も良く、人も悪く無い、建物もしっかりしている、
そして物価も比較的安い・・・。そういうことを考えるとオーストリア
はかなり穴場であるということが何度もヨーロッパを訪問する中でわかってきた
ような気がします。

それにプラスして世界中どこを見渡してもそうなんだろうと思いますが
「寒い地域じゃないと断熱的にまともな建物は建っていない」と思われることです。
しかしながら、東京やパリ程度の温度でもしっかり断熱したほうが確実に健康で
快適、かつ省エネです。やらないほうがいい合理的理由などなにひとつありません。

地続きの隣国でもこれだけ様々なことが変わるというのは正直ちょっと驚きでしたが
これを知ることができたのは大きな収穫でした。

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