兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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「劇的ビフォーアフター」悩みぬいた上での結論

「劇的ビフォーアフター」悩みぬいた上での結論

前回書いたようにビフォーアフターからの依頼について悩みぬいた
数日間でした。

金曜の夕方から夜にかけて制作会社の方に詳しく丁寧に説明していただき
また、こちらからも聞いておきたい点をすべて質問させていただきました。

よくよく振り返ってみると私自身ここ5年位まともにビフォーアフターを
見ておらず、番組の内容は5年位前に比べてかなり真っ当になっていることが
よくわかりました。

また、来てくださった担当者の方が本当に誠実な方で、金曜の夜、土曜の午前中あたりは
「出演しよう!!」と腹をくくりかけました。

しかし、設計する気になっていただいた物件資料を改めてよく目を通してみました。

その結果、最初に感じたことは
「この物件がダイレクトに依頼が来た場合、間違いなく解体後建替えを進めるだろう」
という思いでした。

築年数的にも厳しい物がありましたが、それ以上に
リフォームではどう考えても「冬南からの日照を取り入れ、夏は遮る」
というわたしがベースとするまた「見ていただきたい」と思う設計が
できない状況でした。

この条件で依頼を引き受けたとしても、わたしもそうですし、わたしに
「出て欲しい!」というエールを下さった方々も納得いくものは作れない
と思うに至りました。

ほかのメリット、デメリットに関してはフェイスブック上で80件近いコメントの
やりとりにまで発展し、すべて含めて考えました。しかし、最後はその建物
固有の条件が決定要因となりました。

その他に並ぶ理由として、高校の先輩で出演した方と直接電話をした中で
「いろいろ出演を決定する上で悩まれたと思いますが、最後の決め手はなんでしたか?」
との質問の返答が
「あの頃はちょうど暇だったからね!」
という答えを頂きました。

今のわたしどもは超がつく忙しさ、その上にさらに社員に無理を強いてでも
やろうか?と思っていましたが、(社員もお祭ごとなので「楽しそう」
という意識もあったことにも甘えていました)
そうでなくても2月はまた講演依頼が大量に
あり、3月にはまたヨーロッパツアーもある可能性が高い中で社員をはじめと
した皆さんに迷惑をかけるわけにはいかないということ
これが2つ目の理由でした。

3つ目
送って頂いた最近の2物件の映像を見せていただきました。
その結果、「匠」の技量に関しては「うまいなあ」と思える部分と
「それは技術的に違うんじゃないの」と思える部分の両方がありました。
ただ、それより大きかったのは皆さんから既に挙手頂いた資材提供、
および、利益を無視した職人さんの協力をフル活用したとしても
あの予算で実効するのはかなり厳しいであろうということ。
それにプラスしてそのうちの一件についてはやはり
「私だったら建替えを薦めるなあ」という実感を持ったことでした。
年間17軒くらいのペースで放映しているようですが、引き受けた
あとで物件を見て「建替えを薦めたいような物件」に当たる確率は
50%くらいはあるように思います。それでも、自分で考える
合理性を押し殺してまで仕事に打ち込むことができそうにないこと

こういったことを総合的に考えた結果、今回はお断りすることになりました。

フェイスブックでは270名を超える方々から「いいね!」を頂きました。
どちらかといえば、業界関係者ではない知人の方の方からは
「是非出て欲しい」「出たら見るよ!」
という声をたくさんいただきました。

逆に業界内をよく知る方からは
「出ないほうがいいよ」という
声が多かったように思います。

決断する上で、気づいていなかったこともいろいろあり、
また、みなさんがどのように考えてくださっているのかもわかり、本当に
いい機会になりました。ご協力いただいた皆さん本当にありがとうございました。

最後になりますが、「ビフォーアフター」は今日の社内の会議でも言いましたが
業界の実務に携わり始めたばかりの方、もしくは工務店の監督さん等で「設計」という
行為事態の経験が薄い方は是非見るべき番組だと思いました。

雑誌や、実物見学など「良い建物の完成形を見る」ことも超重要事項です。
ただ、現状でお施主様から問題点を聞き取り、現地を調べる。
そこから自分なりの解決策を考える。という訓練は実務以外ではなかなか
できません。

しかし、ビフォーアフターを録画しておき、「答え」を見る前に「自分ならどうするだろう」
と自問自答しながら考えることは非常に貴重な思考訓練の機会になると思います。

しかも、あの番組に出てくる物件は超難関物件ばかりです。あのレベルの住宅を
うまくリフォームできるようになったら設計者としては一人前と言えるでしょう。
正直言いまして、業界内でそれなりの地位にある方ほどあの番組は見ていない
というのが実態かと思います。しかしながら、私自身を含めて決して参考になる部分が
たくさんあるということに気が付きました。

今回私は出演しないことになりましたが、みなさんも一度見られてみることをおすすめします。
見続けている人は確実に自分の引き出しが増えることにつながると思います。







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