兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。
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盛岡の「アイーナ」についてもう少し詳しく調べてみました。

盛岡の「アイーナ」についてもう少し詳しく調べてみました。

昨日講演させていただいた、「アイーナ」ですが、新しいにも関わらずあまりにも偽善的な設計がなされたので
もう少し詳しく調べてみました。なお、参照元は下記になります。

http://www.aiina.jp/aboutaiina/building/building.html

延床面積は約45000㎡=15000坪でした。
シングルガラスと書きましたが、一応LowEのダブルスキンにはなっていたようです。
失礼しました。しかしながら、いくらそうしているとはいえ、あのガラス面積、そして屋根まで
ガラスということを考えると、やはり滅茶苦茶な設計です。

しかしながらウェブサイトにはこう書いてあります。
「風、光、地熱、井戸といった自然エネルギーを最大限に利用することで、ライフサイクルコストの約74%を占めるといわれる維持管理コストの削減を図ります。」

思わず鼻がでそうになりました!!

こういうのがこの国の省エネ建築の偽善の象徴だといえます。

肝心の暖房負荷であったり、一次エネルギー表示がなされることなく
これ見よがしの高価な「省エネ建材」だけが散りばめられています。

車に例えるなら
「リッター5kmの車に燃費向上グッズをつけまくったらエコカーになる」
という発想と全く同じです。

この建物の工事費は245億ということですが、
ものすごい概算をします。つい最近150坪で無断熱に近い施設の暖房費用が
月30万でした。ちょうどその100倍あるとすると月3000万円、仮にその3倍
低燃費として月1000万円ですが、しかしながら、外気温が圧倒的に不利なので
結局、また倍から3倍の光熱費がかかると想像できます。そうすると、昨日の予想よりも
結果はひどいもので、月2000万~3000万という金額が予想できます。

また、坪単価を計算すると何と163万もしています。この坪単価でマイナス10℃の世界に
スカスカでありながら超高価な設備を盛り込んだアホな建築を考える設計思想は
やはりありえないです。

仮に月2000万の光熱費だとすると年間の維持費は光熱費だけで2億4000万円です。
3000万なら3億6000万で、1日の光熱費だけでも100万円くらいかかっていることになります。
こんな垂れ流し公共建築、いやそれだけではなく民間のビルもほとんどそうですが、こんなものが
世の中に何百万棟と残っているのが日本の実態です。

ドイツなんかは「これはいかんだろう」ということで、こういった既存建築を2040年を目標にすべて高断熱改修
する政策を掲げています。これにより、エネルギー安全保障、CO2削減、国内の雇用拡大のすべてを
解決するわけです。さらにそれによって景気も良くなり、法人税収もUP・・・、熱環境の改善による医療費の削減までついてくるわけです・・・・。

このような本質をついた政策を行うドイツと、電機メーカーのことしか考えていないとしか思えない日本・・・・。

少なくともこのブログを読んでいる「建築」を作る側の人達はこんな馬鹿な建築物を建てることはないようにしましょう。



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