兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。

APW330のカタログに窓種別U値表が載っていることを見逃していました!

APW330のカタログに窓種別U値表が載っていることを見逃していました!

今日は朝8時半から地鎮祭に行って来ました。雨の予報のところ
見事な快晴で気持ちのよい地鎮祭でした。

昨日LIXILさんが窓U値を個別に表示すると書いたところ
YKKAPの社員の方からコメントがあり、APW330もサイズ別に
こそなってないのですが、窓種別のU値表はすでに紙のカタログにも
記載してあります。ということだったので、早速見てみました。

そうしたら、本当に掲載されていました。当社ではずいぶん前から
標準採用していたので、改めてカタログを見ていなかったので見逃して
しまっていたようです。
APW330実質U値

これを見れば、APW330のガス入りは平均的にU値1.7程度であることが読み取れます。
建もの燃費ナビを使えばこういう数値が一目瞭然で分かっていたのですが、使わない方には
ブラックボックスでした。

それどころか今までの国の基準、及びメーカーの表示方法では2.33以下・・・として1.7だろうが
1だろうが同様にくくられ、評価されるという愚行がまかり通ってきました。こんな状態で誰が
サッシの性能向上をまじめにやろうとするでしょうか??全くもってありえない表示方法でした。
車で言うなら20km/以上は全て同様にくくられてしまうということなんですから・・・。
実際2.33と1.7では約30%性能が違うことになります。

一般的に住宅メーカー相当以上の家では窓からの熱損失は約半分くらいなので
家全体では50%×30%=15%も性能差がでることになります。でも、国の評価も同じだからと
いうことで大半の実務者が顧客の利益よりも「見せかけ」を選択し安物を選択することで
顧客の生涯トータルでの経済性をないがしろにしてきました。

何度も言ってきましたが、国の基準もサッシメーカーにも顧客の生涯での経済性を担保
してあげようという気持ちは全くなかったと言わざるをえません。

今現在でいうと、東京、大阪、名古屋等大半の地域を含む旧Ⅳ地域において私どもが
比較しつくした結果、APW330のガス入りが全メーカー全商品の中で最もコストパフォーマンスが高い
といえます。それは全国の断熱猛者と呼ばれるような工務店でも同様の結論に至っている
会社が多いことを見ても明らかです。(ただし、将来的にもずっと続くかどうかは全くわかりません)
我々設計者はお施主様の貴重なご予算を最適に配分する義務と責任を負っているわけですから
コスパの順位が変われば、変えなくてはならなくなります。

今、サッシメーカー同志ではほとんど無意味といっていいようなU値の0.1差を競うような
傾向があり、購入する側もちょっとサッシに目覚めたばかりの工務店ほど、そういうことに
右往左往させられているように見受けられます。しかし、現状ではまず、各メーカーのU値
の計算方法がバラバラで、全くもって信用に値しないというのが現状です。これに関してはひと通り
出揃った時点でテクノフォルムさんと協力の元、全く同条件でU値計算をかけたものを公開しようと
考えています。

その値が出た後で最も重要なのは「U値あたりのコスト」だと思っています。
実際パッシブハウス研究所ではこの指標をランキング化し表彰すらしていました。
そして、直近で1位を取ったサッシはやはり樹脂窓でした。木製サッシ比率がどんどん
増えてはいますが、やはり効果なので費用対効果では上位に入るのは難しいようです。

その他にも
・気密性能
 日本の窓は実はヨーロッパの窓に比べて倍以上気密性能に劣ります。気密性能競争も 
 どんどん進めていただきたいと思います。

・下枠の最低温度
 窓で最も結露の可能性が高いのは下枠部分です。この部分の最低温度が何度になるのか?
 これは健康に暮らす上ではU値以上に重要な指標です。その地域の最低外気温時に
 室温20℃、湿度50%のときでも結露しないことが最低条件となります。

この2つに関しても同条件において表示が進んでいかなければならないところです。

ということで、国内サッシメーカーさんにはこれからもまだまだ頑張ってもらわなければ
ならないことがたくさんあります。






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