兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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HEAT20の注目ポイントと自社物件(セイズモデルハウス)との比較

HEAT20の注目ポイントと自社物件(セイズモデルハウス)との比較(1)

数日前に予約注文していたHEAT20の本が届きました。
http://www.amazon.co.jp/HEAT20%E8%A8%AD%E8%A8%88%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-HEAT20%E8%A8%AD%E8%A8%88%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E4%BD%9C%E6%88%90WG/dp/4767701473/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1428584702&sr=8-1&keywords=HEAT%EF%BC%92%EF%BC%90

少し前にネット上で紹介したところ、相当数の業界関係者が注文したというふうに聞いていました。

この数日の間に全体的に目を通しました。そして、整理してみました。

その中でも注目すべきポイントと自社物件であり、東京大学前研究室にて
実測してもらったセイズモデルハウスの実測データとの比較を書いてみます。

まず最初はP9
地域別のQ値とUA値の推奨値が掲載されています。ここでHEAT20では
新たにG1(おそらくグレード1かと思います)とG2というグレードが提示されています。

G1は今まででいうところのトップランナー基準で
旧Ⅳ地域ならQ値1.9に相当します。このレベルが今まで
日本の基準としては最高レベルのものでした。

ところがこの本で初めてG2というそれより上のレベルができました。
おなじ旧Ⅳ地域であればQ値1.6というレベルに設定されています。
世界的に見ればまだまだですが、それでも今までの日本の基準としては
最高レベルの基準になっています。

次にP31
27℃の部分間欠冷房と日射遮蔽した高断熱住宅を29℃で全館冷房したときの冷房エネルギーはほぼ同等
というのも想像どおりでした。というより本当にうまくやれば後者の方が冷房費用は下がるくらいです。

P35
断熱にかかるイニシャルコスト+30年の冷暖房費用のトータルコストの比較が断熱レベル別に掲載されています。
これでいくとG1グレードが僅差で1位になっていますが、正直、巻末に掲載されているG2グレードのコスト分配の
順序がうまくありません。費用対効果が高い順に断熱強化が行われていないのです。松尾設計室でやっている
方法であれば、G2と同等の断熱性能をずっと安く実現することが可能です。その結果確実にこの表のG1よりも
安くすることが可能です。

P49
1階リビングから2階への熱移動のパーセンテージをはじめてみました。14.5%移動していました。
松尾設計室では床下エアコンをやっているので1階のほうが暖かくなります。それでも結果としてその熱が
14.5%あがってくれるので、1階が20℃なら2階は18℃くらいにはなります。

P133
世界各国のデグリーデーと外皮断熱性能の比較表の最新版が20年以上ぶりに更新されているのを
見ました。相変わらず、世界的に見て低い断熱性能であることをこの国の学者さん達自ら公表している
貴重な資料だと思います。

P143
国のシミュレーションでは全館ダクト方式で全館冷暖房を行うと年間60GJくらいの冷暖房エネルギーを
食うことになっていました。ところが当社もやっているような1台の家庭用の汎用エアコンで全館冷暖房
する実際の住宅を実測したところその1/3の20GJしか消費しなかったことが明らかになっています。
これも衝撃の事実ですが、私どものお施主様宅のデータとほぼほぼ近い値です。これも学者さん達
自ら3倍もずれていることを公表したことに価値があると思います。
ちなみにですが暖房負荷自体は国のプログラムは実際よりも低めにでます。ところが全館空調の設定に
すると、ダクト式で大型かつ旧型の極端にAPFが悪い機器でのシミュレーションになります。その結果
後者の影響の方がはるかに大きく出るようで、結果として実際よりも全館冷暖房が大きな濡れ衣を着せら
れてきました。これが明らかになったのは非常に嬉しいところでした。

P163
S55年基準相当住宅の熱損失比率が掲載されていました。次世代レベルならよく見ます
しかし、リフォーム市場でこれからもっとも主力を占めると思われるこの年代の住宅の熱損失比率は
初めて見ました。貴重な資料です。これによると
窓36%、隙間26%、外壁18%、天井11%、床9%
とやはり窓が重要であることに変わりはありませんが、新築に比べると隙間の悪影響がかなりお大きい分
窓の影響は少しだけ小さくなっています。これを見る限り窓と気密性能の向上が非常に重要かつ先決事項
であることがよくわかります

P171
G2の断熱仕様です。壁と屋根を紹介しましすが、両方共付加断熱で考えています。しかし窓のレベルは
2.33以下というレベルでしかありません。付加断熱はボード状が想定されています。このボード状の断熱材を
グラスウールの厚さに変換し、外断熱の熱橋比率も加味して高性能グラスウール16Kなら何ミリ相当になるのか
逆算してみました。そうするとなんと壁は185mm相当、屋根は280mm相当にもなります。Q値で見ると1.6でしか
ありませんが、国がこのレベルの断熱仕様を旧Ⅳ地域で出してきたのは驚きでした。
しかし・・・先程も申し上げたようにここで付加断熱に走るよりも先に、窓を高断熱化したほうがはるかにローコストです。
まず、最近の樹脂サッシならペアのアルゴンLow-EでもU値1.7くらいは普通にクリアできます。そこにカーテンの
代わりにハニカム構造ブラインドを設置すれば窓の実質U値は1.2くらいになります。これだけで壁と屋根の付加断熱
をしなくてもほぼほぼG2グレードの断熱性になります。これでやったらG2がトータルコストが最も安くなります。

ということで、長くなったのでセイズモデルハウスとの比較は次回のお楽しみに!!




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