兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」設計事務所です。

冷房・除湿に関してはダイキンの「デシクル制御」がNo1だと思う

冷房・除湿に関してはダイキンの「デシクル制御」がNo1だと思う

2014年10月に発売されたときに、少しだけ紹介しましたが、
ダイキンの最上位機種「うるさら7」に搭載されている機能です。

ダイキンのホームページよりも下記のホームページの解説の方が
はるかに詳しく分かりやすいのでそちらにリンクしておきます。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20141009_670672.html

本来日本の夏の冷房に関しては温度を下げるよりも湿度を下げるほうが快適性は上がります。
しかしながらエアコンは温度を下げるのは得意ですが、湿度を下げるのは苦手です。
しかも、今のエアコンの燃費表示であるAPFをよくしようとすると湿度を下げることを
犠牲にしたほうが良い表示が出やすい癖があるから、メーカーは余計に湿度を下げる
方に意識が向いてこなかったような気がします。

そんな中でダイキンが燃費はもちろんとして、実際に人間にとって快適な冷房を目指して
開発されたのがこの「デシクル制御」と呼ばれる制御方法です。

下記の図が一番わかり易いと思います。
デシクル制御
今までのエアコンは一旦温度が下がってしまうとそこから先の湿度制御が苦手でした。本当は湿度だけ下がれば温度は
27℃でも十分快適なのに湿度が下がらないから、それ以上に温度を下げようとする人が増えます。これで冷房が
苦手な人が増えてしまうといってもあながち間違いではないと思います。一般的なエアコンでは27℃70%あたりが
限界のように書かれています。(実際だいたいそんな感じだと思います)

デシクル制御がついた機種であれば60%というなんとか快適な範囲をキープし続けられるようです。これが
本当であれば、必要以上に温度を下げる必要がないので極めて快適だと考えられます。
また、50%以上から発生しやすくなるダニ、70%から発生しやすくなるカビ対策としても極めて有効であると
いえます。

それにプラスしてPIT制御と呼ばれる新技術もついています。
PIT制御
子の機能によって、従来機種では6時間に5回も停止していたのが、2回にまで減っています。その結果当然ながら室温変動が
少なくなります。

このあたり、大小ふたつのコンプレッサーで対応していた東芝のデュアルコンプとやりかたは違うかもしれませんが
類似の機能といえるかもしれません。これまでは高性能住宅向けのエアコンとしてはデュアルコンプを好まれる
マニアが多かったのも事実です。

念のため追記しておきますが、いくらデシクル制御が優れているといっても湿度制御に関しては
同じダイキンのデシカには到底及びません。デシカの場合、室温が28℃でも40%まで持っていく
力があります。その代わり100万以上のコストと1畳近い専用スペース、及びダクト配管が必要に
なります。松尾設計室においてもまだ一度も使ったことがありません。

ちなみにですが、珪藻土を家の全ての壁に塗ると、商品にもよりますが、適宜エアコンで湿度を
抜いてあげるという条件がつきますが、相対湿度換算で10%程度湿度の緩和効果があるようです。

あと、潜熱の交換率が極めて高いSE200Rのような全熱交換器を使う場合も
おおよそですが10%分の緩和効果が期待できます。

じゃあ足したら20%の緩和効果になるのかというと逆に、足すと10数%と単純加算よりは
効果が落ちると思います。しかし、デシカの費用対効果を考えると、こちらの組み合わせの
ほうがまだ分があるように思えます。

エアコンは日本で年間900万台も生産されていることから、世界的にも圧倒的に省エネ性能を誇っています。
いつも講演でいいますが、ここまでエアコンが異常発達したのはひとえに日本の住宅性能が悪いからにほかなりません。
省エネ住宅先進国のドイツ人ですら目を丸くするほどの性能が出ているのです

しかしながら、どうしようもない住宅を作っている実務者、従来の固定概念から離れられない消費者は
エアコン悪者論から離れられません。エアコンが心地よく効く家にできるかどうかは一般庶民が健康・快適かつ
経済的に暮らせるかどうかのボーダーラインです。

エアコンは上手に使えば、気流も乾燥も音も全くといっていいいほど気にならないレベルで使うことができます。
しかし、そのためには設計者がかなりいろいろと配慮しておく必要はあります。

定期預金より、株より、FXよりも圧倒的にローリスク・ミドルリターンな投資は
断熱・気密・冬の日射取得、夏の日射遮蔽、給湯器の選択、エアコン
の6要素にあると断言できます。
(ノーリスク・ミドルリターンといっても差し支えないと思います)

これらのうちの一要素を捨てるたびに、ファイナンシャル・プランニングが大幅に
下がっていくということを、プロも一般の方も知っておかなければなりません。
残念ながら売れっ子ファイナンシャルプランナーでもこのことは知りませんので
ご注意下さい。


スポンサーサイト

別窓 | [日記] | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
<<7月5日(日)に神戸市北区にて見学会を開催します(予約制) | 兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ | 国交省がまとめた資料です。必見です。>>

この記事のコメント

∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| 兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ |