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兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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電気自動車は、CO2を排出しない?

電気自動車は、CO2を排出しない?
かもしれない(写真はイメージ)
もうすぐトヨタからプリウスのプラグインハイブリッドが発売される。一昨日は日産からエンジンを発電機としてしか使わないタイプの電気自動車(ハイブリッド
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「電気自動車はCO2を排出しない」と思っている人が多カー)も発売された。

ハイブリッドカーが主力だった時代からもう一段先に進もうとしている、まさに途中経過の段階と言えるだろう。

ここで、車雑誌やネットでもほとんど書かれることがない重要な事実を書いておきたいと思う。

殆どの人は「電気自動車はCO2を排出しない」と思っているかもしれないが、決してそんなことはない。充電器の元をたどれば、地元の電力会社にいくわけで、結局そこでは石炭、ガス、石油が燃やされて発電が行われている。自動車本体でガソリンを燃やすか、発電所まで遡って燃やすという、ただそれだけの違いである。
では、電気自動車には全く意味がないのだろうか?

ということで、最近の講演でたまに話している内容をまとめてみた。
同じ比較をしても、日本とヨーロッパで
は、事情が全く変わる

プリウスとリーフの燃費

2
同じ比較においてもこの2台をヨーロッパに持っていって比較すると、実は事情が全く変わる。

まず、日本の一般家庭の標準的な車の利用は13km/Lの車で年間1万kmという状況だそうである。
この状況での一次エネルギー使用量が、約27GJ。
今現在、最新型のプリウスに私の父が乗っているのだが、その実燃費は、およそ26km/L程度である。ということは年間の一次エネルギー使用量は約13.5GJとなる。

ここで電気自動車の代表である日産リーフの場合について、計算してみた。計算にあたり、カタログに表示されている燃費で計算してもあまり意味が無いので、ネット上でリーフオーナーが実燃費を公開しているサイトから平均を取ってみた。

その結果出てきた年間の一次エネルギー使用量は、なんと13.5GJ!

計算してみて驚いたが、プリウスとリーフの燃費面での環境負荷は全く同じだったのだ。
あとはバッテリーの製造時のエネルギー等を考えると、もしかするとプリウスの方がエコと言える可能性すらあるのだ。
しかしながら、


大局を見た検討が、業界には必要か
例えば、ドイツだと発電所の燃料の約3割が風力や太陽光発電といった再生可能エネルギーとなっている。
この場合、プリウスは日本同様、車本体にてガソリンを燃やすことで走っているのだが、リーフの場合、必要エネルギーの3割が再生可能エネルギーで賄われたことになる。当然、その分CO2排出量も、少なくなる訳である。

という訳で、ヨーロッパではプラグインハイブリッド、電気自動車が、日本以上の勢いでどんどん増えていっている。
日本では、電気自動車と燃料電池自動車が、しのぎを削っていることばかりがクローズアップされる。
しかし、いまのところ燃料電池自動車も結局はガスからの分離によって水素を作ることを前提としている。いずれにしても、この2つの方式の環境メリットを引き出すには、もっと再生可能エネルギーを増やす必要があるといえそうだ。

ただ、そうでなかったとしても副次的なメリットはあるといえる。
電気自動車はフル充電しておけば、一般家庭3日分くらいの蓄電はできる。災害時のバックアップ電源としては十分すぎるくらいの量である。また、将来、CO2の回収技術が発展した場合には、一箇所でCO2を回収しやすいというメリットもあるだろう。
とはいえ、こういった大局の検討がなされないまま業界が突き進んでいくのが、日本の特徴だ…と、いつも思ってしまう。

このように国によって電気のクリーン度のようなものは異なる。それを定量的に表す指標として一次エネルギー換算係数というものが存在する。

次回はその一次エネルギー換算係数について詳細に解説しようと思う。



3

燃料電池自動車も、今はガスからの分離によって水素を作ることを前提としている
2016年 11月28日 11時05分

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