兵庫県の注文住宅建築設計事務所 松尾設計室のブログ

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家庭用の電力契約の盲点を見つけました!!

2017年10月30日


家庭用の電力契約の盲点を見つけました!!


ずっと前に動力(3相200V)の基本料金で大損している方が多いという記事を書きました。
これは住宅には関係ないですが、小規模店舗でも天カセエアコンを使っているところならどこでも該当する話です。これを避けるにはそもそも動力などという強烈なエアコンを使わなくても良い断熱性能を持った店舗にする。もしくは動力ではないエアコンを分散して設置するようにすればいいだけの話です。
でもこんなことを教えてくれるエアコン屋もいなければ電気屋も稼ぎどころなので絶対に教えてはくれないはずです。
今回はこれの住宅版みたいなものを発見しました。
関西電力の場合ですが、10大電力会社はおそらくどこも似たようなものなので多分今回の方法は通用するエリアが多いのではないかと思います。
そもそもなぜ発見に至ったかを説明します。
前々から「エコキュートを使わない場合は新電力に切り替えたほうが確実に電気代が安くなる」ということは説明してきました。
自分でそう言いながら「エコキュートを使っている場合はほんとに10大電力会社が一番安いのだろうか?」という疑問がありました。
そこで単純ながら価格ドットコムでエコキュートを使っている一般家庭で関西電力では一般的な「はびeプラン」で最安検索してみました。そうすると電力会社は関西電力のままで時間帯別契約にしたほうが5年で7万円以上も安くなるという結果が出てきました。
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最初はなぜそんなことが起こるのか?理解できませんでした。
そうなったら計算せずにはいられなくなって計算してみたら、理由がくっきりと浮かび上がってきました。
まずは「はぴeタイム」の料金体系です。
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次に「時間帯別契約」の料金体系
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これだけだと朝と夕方安いのをとるか、平均的に安いのをとるのかで勝負がつきません。
そこで、「はぴeタイム」の段階的になっている単価を日数及び時間の両方で按分計算してみたところ26.55円/kWhという結果が出てきました。
単純に考えればここで「はぴeタイム」のほうが得やん!?
となりそうです。しかし、殆どの家庭では7:00~10:00、17:00~23:00という時間の方が圧倒的に電気を使うことは明白です。そうなると単純に時間按分しているよりもずっと24.16円/kWhに近い金額で考える方が妥当だということまで分かってきます。
であれば、さらに「はぴeタイム」のほうが得やん!?
となり、なぜ価格ドットコムが時間帯別契約の方が得だという結果を出してくるのかが分かりません。
そこでよーーく表を見比べて気が付きました。
「最初の10kWまで」の基本料金を見比べてください。「はぴeタイム」が2160円であるのに対し、「時間帯別契約」は1188円です。その差972円/月です。
しかし、ここまで気がついても比較は難しいです。基本料金が安いのと、電気の単価が安いのだったらどっちが大きいだろう?ということが簡単には比較しにくいからです。
そこで計算してみました。
完全に按分計算した場合の単価の差額は28.59-26.55=2.04円/kWh
完全に「はぴeタイム」が有利になるときの差は28.59-24.16=4.43円/kWh
となります。
ここから972/2.04=476kWh、972/4.43=219kWh
という数字が計算できます。
この数字が意味するところは月に最低でも219kWh以上使わないと時間帯別契約の方が安くなるということを表しています。
30日で割ると7.3kWh/日にもなります。
一般家庭の平均電気使用量が14kWh/日と言われているのでそんな差がつくことはまずありえません。
ということで、誰が指示するわけでもなく「自動的に」「はぴeタイム」になることが多かったと思いますが、これからは電力会社のこの罠に引っかかって余計な基本料金を生涯取り続けられないようにしましょう・・・

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